日本語はダメか2

日本語はダメか2

2011.05.08
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カテゴリ: 女 男 愛


 うるさいくらいのカラスの声、暫く聞いていない。
 あ、ほんの短く小さく聞こえた かあかあ。

 今日(05/8) の誕生花
 オダマキソウ(苧環草) 必ず手に入れる・勝利
 シャクナゲ(石楠花) 荘厳
 ベルフラワー  感謝・誠実


 雨は降りそうもない。
 近くまでバイクで出かけてみるか。



 西船橋でJRへ乗り換えようと階段を二、三段上がった。8時半。
 ラッシュのピークは過ぎて、いた。
 小さな赤いズックが落ちていた。

 電車を降りるまで考えていた。
 二、三歳の女の子。多分。

脱げた、分かった、でもママは急いでいた、脱げたこと言えなかった。
 大勢のオトナが危険な雰囲気で上り降りしていた。ママの手をぎゅっと握りしめた。

「おくつが
「何だってさっさと歩いて置いてっちゃうわよ」
 唇を噛みしめた。

生まれて初めて感じるラッシュアワーの殺気。
 ママの手にしっかり掴まった。
 熱い涙が頬を。

 ああ、脱ぎ忘れられた赤い靴。左足。
 ママにひどく叱られただろうか。
 足を踏まれて入院しているだろうか。
 そのままお家の中へ入ってしまった、だろうか。
 周りのオトナは誰も気づかなかった、だろうか。

駅員は捨ててしまっただろうか。

落とし物帳に「赤いズック、左足。新品。二歳か三歳の女子用。保管所番号1003426777」などと記した、だろうか。

 記入した駅員は、幼くして亡くした我が子を思い出した、だろうか。何も感じなかった、だろうか。

 赤い靴。





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最終更新日  2011.05.08 06:43:57 コメントを書く


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