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2014.09.23
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カテゴリ: カテゴリ未分類
葛洪(283~343)。


参照:鬼神の実在、仙人の実在。
http://plaza.rakuten.co.jp/poetarin/diary/201409140000/

かまど。竈。
今日はちょっと「竈神」について。

『論語』にこういう会話があります。
Confucius /Kongzi(孔子・551?479 BC)。
『王孫賈問曰「 與其媚於奧、寧媚於竈 、何謂也。」子曰「不然、獲罪於天、無所禱也。」』(『論語』八佾 第三)
→王孫賈が先生に質問した「『その奧に媚びるよりは、むしろ竈に媚びよ』ということわざがありますが、どういうことなのでしょうか?」先生はおっしゃった「そうではない。天から罪を得れば祈る意味がなくなるということだ。」

また、細かいですが『荘子』の、
荘子 Zhuangzi。
灶有髻 。戶內之煩壤、雷霆處之。東北方之下者、倍阿、鮭蠪躍之・・・」』(『荘子』達生)」

「竈に髻(キツ)あり」という部分に、西晋の司馬彪が「髻とは竈神なり。赤衣にして、状は美女の如し。」と注釈を入れています。個人的には『論語』『荘子』共に解釈自体に異論はありますが、この「竈神」の歴史は二千年を優に超えるものです。

五祀 戸、竈、中霤、門、行。
当然、『礼記』でも「五祀」の一つとして数えられまして、陰陽道でいうところの「土公神」の原点ともいえる神です。

参照:儒教の祭祀と「祀られるもの」。
http://plaza.rakuten.co.jp/poetarin/diary/201407120000/

4世紀に書かれた『抱朴子』には、こうあります。
葛洪(283~343)。
『或曰「敢問欲修長生之道、何所禁忌?」抱朴子曰「禁忌之至急、在不傷不損而已。按易內戒及赤鬆子經及河圖記命符皆云、天地有司過之神、隨人所犯輕重、以奪其算、算減則人貧耗疾病、屢逢憂患、算盡則人死、諸應奪算者有數百事、不可具論。又言身中有三屍、三屍之為物、雖無形而實魂靈鬼神之屬也。欲使人早死、此屍當得作鬼、自放縱游行、享人祭酹。是以每到庚申之日、輒上天白司命、道人所為過失。又月晦之夜、竈神亦上天白人罪狀。大者奪紀。紀者、三百日也。小者奪算。算者、三日也。吾亦未能審此事之有無也。然天道邈遠、鬼神難明。趙簡子秦穆公皆親受金策於上帝、有土地之明徵。山川草木、井竈洿池、猶皆有精氣。人身之中、亦有魂魄。況天地為物之至大者、於理當有精神、有精神則宜賞善而罰惡、但其體大而網疏、不必機發而響應耳。」』(『抱朴子』 微旨 巻六)
→ある人のいわく「長生きをしようとするばらば、どういったものを禁忌とすべきでしょうか?」
 抱朴子いわく「まず大切な禁忌とは、「傷つけず損なわない」ということだ。『易內戒』『赤鬆子經』『河圖記命符』などの書物ではみな、こう記している。
「天地には過ちを司る神がいて、人のそばにいてその人の犯した罪の軽重によって寿命(算)を調整するという。減ずると貧しくなったり、病気になったり、悩み事が増えたりする。この「算」が尽きると人は死ぬ。」と。ありとあらゆる事柄について書いてあるので、ここで事細かに論ずることはできない。
 また、人の身体には三屍という虫がいる。実体があるようだが、その形はなく、「魂」や「霊」「鬼神」に属するものである。この虫は、宿主である人が死ねば自由になり、死者への供物も頂戴できるので、その人を早死にさせたいといつも考えている。庚申の日ごとに、この虫たちは天に昇り、運命を司る「司命」に、宿主である人の過失について報告をする。
 また、晦日(つごもり)の夜、竈神も天に人の罪狀について報告をする。罪の大なる者からは紀を奪う。紀というのは三百日のことである。小なる者からは算を奪う。算というのは三日のことである。


?神の神位。
この竈神は東アジアに広く見られる神で、英訳すると"Kitchen God"。
中国語では、「灶君(Zao Jun)」「灶神」「灶王」「竈神」。
ベトナム語では「灶君(タオクアン)」。
韓国語では「조왕신(ジョワンシン)」。
沖縄では「火ぬ神(ヒヌカン)」。



参照:这里是北京20130202我约灶王过小年
https://www.youtube.com/watch?v=a-q83t-jMeo

沖縄の御願解き(ウガンブトゥチ)では、ヒヌカンを12月23日か24日に祀ります。非常に近い風習です。

参照:御願(ウグヮン)ドットコム 屋敷の御願
http://www.ugwan.com/?p=698

旧暦のクリスマスイヴ、火の神様が昇天! 御願解き
https://www.youtube.com/watch?v=oOpriBuQBW0

ベトナムの場合には、まさに年越しに行われるので、かくし芸と紅白歌合戦みたいな趣き(笑)。

参照:Táo Quân 2014
https://www.youtube.com/watch?v=kHUTSgGeroE

竈神へのお供え。
北京での道士による竈神への祭祀では、こういう神位に対して行われるようです。
道教での竈神の名称は「九天司命定福東廚煙主保灶護宅真君」というそうです。

参照:《祭灶》——北京白云观 part 01
https://www.youtube.com/watch?v=WNesPz8xGoU

参照:Wikipedia 竈神
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%81%BE%E3%81%A9%E7%A5%9E

前掲の『抱朴子』にあるもので、日本でも直接的に記録があるのが「庚申」の風習です。
三屍(三尸)。
人間の身体の中には三屍(三尸)という虫がいて、庚申(かのえさる)の日に宿主が眠っているあいだに天に昇って、その人間の所業を報告するというもので、これを避けるために人々が眠らないように集まるのを庚申待ち、もしくは庚申講といいます。

参照:Wikipedia 庚申信仰
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%9A%E7%94%B3%E4%BF%A1%E4%BB%B0

枕草子絵詞。
≪「さらばただ心にまかす。われは詠めともいはじ」とのたまはすれば、「いと心やすくなり侍りぬ。今は歌のこと思ひかけ侍らじ」などいひてあるころ、 庚申せさせ給ひて 、内大臣殿、いみじう心まうけせさせ給へり。
 夜うち更くるほどに題出して、女房に歌よませ給へば、皆けしきだちゆるがし出すに、宮の御前に近くさぶらひて、物啓しなど他事をのみいふを、大臣御覽じて、「などか歌はよまで離れゐたる、題とれ」とのたまふを、「さる事承りて、歌よむまじくなりて侍れば、思ひかけ侍らず」「異樣なる事、まことにさる事やは侍る。などかは許させ給ふ。いとあるまじき事なり。」(『枕草子』)≫

庚申。
『枕草子』の中で、藤原伊周が庚申待ちを催し、そこで「あなたは清原元輔の娘なのになんで歌を詠まないのか」「今夜くらいは詠みなさい」と催促されるシーンがあります。平安時代の「眠らない夜」です。また、『源氏物語』の「東屋」でも「をかしきさまに 琴笛の道は遠う、弓をなむいとよく引ける。なほなほしきあたりともいはず、勢ひに引かされて、よき若人ども、装束ありさまはえならず調へつつ、腰折れたる歌合せ、物語、 庚申をし、 まばゆく見苦しく、遊びがちに好めるを・・」とありまして、ポピュラーなものだったようです。

庚申塚。
江戸時代には民衆の中に庚申信仰は息づていました。特に福岡は、現在でも竈神の信仰と庚申の信仰は多いです。

参照:庚申さま(TohoTV11ch)
https://www.youtube.com/watch?v=xRMOO4VI4bI
こちらは朝倉郡東峰村の「庚申さま」の様子。英彦山の近くなので修験道経由で伝わっていると思います。

猿田彦神社 猿のお面。
「庚申(かのえさる)」と猿田彦の信仰が習合した福岡市内の猿田彦神社は、庚申の日に猿のお面を売り出します。
これを目当てに、庚申の日のたびに大行列ができまして、玄関先に飾るお宅が多く見られます。

桃符と急急如律令。
http://plaza.rakuten.co.jp/poetarin/5173/

今日はこの辺で。





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Last updated  2014.12.02 19:08:23
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