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名古屋の大学を卒業する春、単車で九州一人旅に出かけた。四国高知から九州霧島をめぐる坂本龍馬の足跡をたどる旅。寒い冬だったせいか、草千里には所どころ積雪が残り、火口に見えた池の色は、僕の記憶の中でもモスグリーンだった...そんな思いを巡らしながら、 "花ちゃんとなごやん" の物語を読んだ。幼稚で危なっかしい、青春の逃避行...追いつめられるような緊迫感や悲壮感は無く、ほほえましい珍道中が続く。それでも、未熟さだけがウリの青春ストーリーに終わらないのは、ふたりが入院先の精神病院から逃げるというつらい設定による。ふたりを応援し、暖かく見守りたい自分がいる。早く良くなれよ!躁鬱病を病んで入院したことがあるという作者が、どのような思いでこれを書いたかと考えると、少し胸が痛んだ。自分にとってはかなり新機軸の "絲山本" 第1号。文庫が出たら購入してお気に入りに加え、もう一度読みたい満足度 ★3つ の1冊。
2006/01/30
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極めて現世的な冥土、この世にもどった椿山の驚きとバーでの出会い...浅田次郎らしいナンセンスと、ベタなハチャメチャから物語は始まる。カッコ悪い中年オヤジや、お人好しで愛すべき任侠たちを通して一貫して描かれているテーマは "献身的な愛" だ。『いま会い...』 や 『四日間の奇跡』 のような美しさ、はかなさは無い。もっと人間臭くて、強いけれど、余裕のない精一杯の愛だ。やっぱり泣かされてしまった。登場場面は少ないが、東京下町言葉、関西弁、広島弁を、TPOに応じて使い分ける "ヒットマン五郎" のキャラがおもしろい。...「さいたま市」 という住所を書くとき、いちいちやくざの尊厳を脅かされる五郎であった....彼の美学によれば、雨を避けて歩くのは許し難い堕落であったが、「伝説のヒットマン」 は決して脳卒中や心筋梗塞で死んではならなかった...読む前の期待値が高すぎた...満足度 ★2つ
2006/01/28
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天才?物理学者・湯川の科学的な謎解きはお見事!湯川のとぼけた味や、刑事・草薙との会話のかけ合いもおもしろい。"インスタントコーヒー" へのこだわりも個人的には好きだ。欲を言うと、どの話も "物理問題の解答" のような種明かしなので、盲点を突いたトリックや序盤に張る伏線など、"ひとひねりと変化" がほしい。短編集(全5話)なので、こんなもんかもしれないが、さすがに 『容疑者Xの献身』 を読んだあとだと、少し物足りない。東野ワールドを知るための1冊ということで ...満足度 ★1つの可 (>_
2006/01/22
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三菱自動車品質問題、JR西日本福知山線事件、姉歯事件に呆れていたら、お隣韓国でもES細胞論文ねつ造事件、先週からのライブドアショック....『国家の品位』 や 『下流社会』 というネガティブ本は読まない。性善説や性悪説だの尽きない議論をしてもしかたがない。世の中のイイところを見て生きていかないと、"他人の不幸ばかりが甘い蜜" のギスギスした社会になってしまう。伊藤洋一 『日本力』 は希望が沸く。1/20(金) 朝日新聞・ライブドア記事にも共感ホリエモン効果は、企業熱を持つ若者のすそ野を拡げた...この10年、うつむき、後ろ向きだった日本の若者を堀江氏が元気にしたのは間違いない...
2006/01/19
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何でこの時期 "水滸伝" ?いま旬なのは武勇伝やろ?でんでんででっでんっ!Let's Go!昭和35年頃連載された 『新・水滸伝』。さすがに文体は古い。子供のころ、TVの水滸伝で中村敦夫が林中をやっていた。オヤジが好きでいっしょに見ていたが、ストーリーは全然覚えていない。テーマ曲が水戸黄門のようなリズムだったことは覚えている。広い大陸でこうも偶然に武者たちが再会するか?...というご都合主義は、昨今のテレビドラマを遙かにしのぐ。宋江ら36人の反乱(1121年,宋記)が、200数十年を経て明の時代に108人の義談として大成されたらしい。おとぎ話として気軽に構えれば、それなりにおもしろい。何だかんだと言っても、歴史物は好きなので満足度 ★2つの良
2006/01/18
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やっぱり 『容疑者Xの献身』 強し!東野圭吾が受賞。...新しいトリックはもうない、というのがミステリーの世界の常識だが、かなり特徴的なトリックを上手に使い、90点を超える作品に仕上げた...選考委員の阿刀田高も絶賛!伊坂幸太郎 『死神の精度』 は受賞ならず _| ̄|○ 次こそがんばれ!芥川賞は、絲山秋子 『沖で待つ』 この人は、2003年デビューながら、芥川賞候補3回、直木賞候補1回、川端康成文学賞なども受賞していて、たいへんな才能の持ち主らしい。彼女のHPの "何様日記" は、彼女を身近に感じられておもしろい。小説家も案外普通の人なのだと思わせてくれる。http://www.geocities.co.jp/Bookend-Akiko/9882/早速、図書館で2冊予約してきた。女性作家の作品は、大学時代に呼んだ永井路子、三浦綾子以来?
2006/01/17
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年末にNHKで見た "クライマーズ・ハイ" がおもしろかった。日航機墜落事故を取材する地方紙の記者たちの息詰まる群像劇。作者自身、約20年前の事故当時、群馬県地方紙の記者だったようだ。『震度0』 は、阪神淡路大震災と時同じくして起きたN県警幹部失踪事件をめぐる県警内部の権力闘争を描いたもの。実際に起きた事件を背景に敷くことで、 "クライマーズ・ハイ" 同様、より現実味を帯びた作品に仕上がっている。人物設定や心理描写、刻一刻変化する情報戦が文字通り力強く書きこまれ、読み手を圧倒する。一気に読まないと物語に着いていけなくなり、その意味でも、読み手に相当なプレッシャーを強いる作品だと思う。敬意を表して、満足度 ★3つの優!
2006/01/12
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お気に入り・伊坂幸太郎の直木賞を阻む最大のライバル....周到に伏線を張った展開、シンプルにして大胆なトリック、終盤の強烈なa-ha体験 (*_*) は、さすがミステリーランキング3冠の逸品!原題は 『容疑者X』 、単行本化に際して 『...の献身』 に改題したらしい容疑者Xの純愛的ストーリーにもフォーカスがかかってキャッチーなタイトルになったが、純愛物としては泣けなかった容疑者Xは数学者でインテリなんだけど、何となくヲタク臭が漂って、自分との距離をおいてしまったこの点、女性読者は違う感想を持つのだろうけど、もっと、(男性)読者が自身を同化できるような設定...例えば、容疑者Xの献身的な思いを残しつつ、数学に耽る時間を得るためにも、自ら終身刑の身を選ぶ世捨て人...そんな風に描いたらどうかな?...終盤、ボクはそうよんでいたこれだと、負け組・容疑者X、勝ち組・天才物理学者、のコントラストが出ない?カッコ良くない容疑者Xは必然?文句なしの満足度 ★3つの優!次は、天才物理学者・湯川学の短編 『探偵ガリレオ』 を読もう
2006/01/02
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2年ほど前に読んだ伊坂の初本私の中では、『ラッシュライフ』 とこれが伊坂の一番のお気に入り5月に映画になるそうだ!誰がどの役をやるのがいいか勝手にキャスティングを考えるのも楽しそう映画までにもう一度読み直すとするか...我が家で密かに人気のオダギリジョー主演・時効警察鑑識役の光石研も出演するらしいもしかして喫茶店のマスター・響野役?うそっ!ちょっとカッコ良過ぎないかなぁ?
2006/01/01
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