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すっかり長くなってしまった・・・。前回までのあらすじを手短に書く必要があるな。~~~あらすじ~~~朝の5時半にヒソヒソ声で目が醒めた。玄関扉のレンズから外を見ると、それは2人の警官とオバアチャンの話し声だった。どうもオバアチャンは、夜中に徘徊し、僕の部屋の前で眠りこけていたらしい。そんな3人のやりとりの最中、僕はうっかり物音を立ててしまう。警官は盗み聞きしている僕の存在に気づいたようだ。おいおい、2日がかりで長々と書いた文章が、たったの7行で説明できたで。僕の文章が、いかに内容の薄いものかが分かるな。そんな7行程度の価値しか見出せない文章を、2日がかりで読んでくれた人。あなたに合掌・・・。もとい、感謝・・・。では、続きを・・・。警官が「ポキッ」を聞いたであろうことを確信した僕は、思いきって玄関の扉を開けた。警官は、別段驚いた様子もなく僕を迎えた。『やはり気づいてたか!』僕は心の中で舌打ちをした。「どうしたんですか?」「おたく、このオバアチャンのことを知ってますか?」「いえ、知りません。どうしてこんな所に?」「夜中に寝ぼけて、このあたりをウロウロしていたようなんです」「はぁ、それで?」「通報を受けて駆けつけてみますと、オバアチャンは、あなたの部屋の前で眠りこけていたんですよ」ぞんざいな受け答えをする警官の視線は、『知ってる話を改めて聞くなよ』と言いたげだった。ああっ!なんという居心地の悪さ!なんという屈辱!なんという不条理!なんという不快さよ!こんな小さな戯れ事で、なにゆえ僕はこうも冷たい目で見られなければいけないのか!僕は自分の不幸を呪った。同時に、音をたてた自分の脚をも呪った。「では、このオバアチャンのことは知らないんですね?」「ええ、見たこともないです」その時、まったく思いもしなかった驚嘆すべき出来事が、それこそアニメのキャラクターが目の玉を飛び出させ、クルクル螺旋状に2回転半させるような驚くべき出来事が起こった!「せいじ・・・」老婆が僕に手を差し延べ、そうつぶやいたのである。「はぁ?オバアチャン何て言ったの?」「せいじ・・・、せいじ」彼女は僕に向かって何度も何度もその言葉を繰り返した。「この男の人は、オバアチャンのお孫さんなの?」ヒソヒソ声から一転、警官はハッキリとした大きな声で老婆に問い掛けた。「せいじ・・・、せいじ」「あなたは『せいじ』さんというんですか?」警官たちは厳しい目で僕に詰め寄った。「ち、ちがいますよ!僕はそんな名前じゃありませんよ!」「本当ですか!」もうアカン・・・。ちょっと休憩。ラストはまた明日。
2004年05月07日
「ポキッ」かすかな音だった。普段なら誰も気にかけない程度のほんのわずかな小さな音だった。しかし、時はしんと静まり返った朝の5時である。当然のごとく、「ポキ」は絶大な存在感を地の果てにまで誇示するかのように高らかに鳴り響いたことは言うまでもない。僕は慌てて魚眼レンズを覗きなおした。『・・・・・・・?』ところがどうだろう、さっきまでハッキリ見えていた警官と老女の姿がそこにはないのだ。漆黒の闇、吸い込まれそうな永遠の夜、と形容すればいいのだろうか、レンズの向こうには暗闇が広がり、何も見えなかったのである。ああ!「永遠」という言葉で「夜の闇」を連想する僕は異常なのだろうか!まあ、このさい、そんなことは後回しにしてもいい。とりあえず、そこには紛れもなく闇があったのだ。ほんの数十秒前の異様な光景、そして今覗いている果てしのない暗闇の不思議。夢を見ているのだろうか?それとも、僕は精神的に病んでいるのだろうか・・・。全身の毛穴が逆立った。上あごと下あごが震え、それが触れ合いカチカチと音をたてた。「永遠」で「闇」を連想する僕のことだ、きっと病んでいるに違いない!だからこんな幻を見るんだ!心の中でそう叫んだ時である。不意に、魚眼レンズの向こうに広がる闇の縁が、まるで皆既日食の映像のように鈍く光った。『光?光が射し込んできた・・・』しだいに大きくなる光の輪を、僕は食い入るように見つめた。『何か見える・・・。んっ?これは・・・、これは目か?』・・・そう、なんのことはない、僕が必死になってレンズを覗いてたように、警官の1人も向こうからこちらを覗いていたのである。『アホか!ビックリするやないか!だいたい、そっちから覗いても見えるわけがないやろ!』声に出して罵りたい気持ちをこらえるのに苦労しながら、警官が「ポキッ」を聞いたであろうことを確信した僕は、玄関の扉を開け、この面倒な出来事にきれいさっぱり決着をつけようと決心をしたのだった。話が物語がかってきたけど、これは小説とちゃうで。3日ほど前にあったホンマの話や。そして、この続きがまた大変やったんや!それで、まだまだ長くなりそうなので続きは明日。物好きな人は、また読んでチョ。バイバイキ~ン。
2004年05月06日
朝5時半のこと、部屋の外、しかも僕の玄関扉のすぐ際で、複数の人間によるヒソヒソ声がするのに気づき目が醒めた。布団の中からこっそり聞き耳を立て、その会話を傍受しようとしたが、狭い7階のフロアのこと、エコーがかかりすぎてうまく聞き取れない。ただ、2人の男と1人の老人、その3人の会話であることだけは理解できた。こんな朝っぱらに、僕の玄関先で何が行われようとしているのか。気になって仕方がない僕は、物音を立てないようできるだけ静かに寝間から這い出し、玄関扉に向かった。つま先で一歩一歩確かめるように歩く作業は骨が折れた。『抜き足、差し足、忍び足・・・』まるで泥棒。左目をつむり、右の眼を大きく見開き、魚眼レンズにへばりつく。『こんな朝早く、人の玄関先で、いったいどこの誰が喋ってるんや!』レンズの向こうに見えたのは、2人の警官と、1人の老婆だった。ギョッとしながら耳を澄ます。3人は薄っぺらい扉のすぐ向こうで息を殺し、つま先立ちをした僕が聞き耳を立てていることには気づいていない様子。「とりあえず、ここから出ようね」「いやや」「昨日寝て、起きてみたらここにいた。おばあちゃん、そうやね?」「うん」「このマンションに住んでるわけではないんやね?」「しらん。ここに住んでない」「じゃあ、とりあえずここから出ようか」「いやや!どこに連れて行かれるの!」「どこにも連れて行かないよ。ここから出るだけやで」「いやや」なんと、夜中に寝ぼけて徘徊していた老女が、その冒険の最終地点をこのマンションの僕の部屋の玄関先に決め込み、ヒンヤリと冷たい床に身を横たえて寝入っていたのだ。『なんやアホらしい。寝よう寝よう。全く人騒がせな話やで。お巡りさんご苦労やな』無理な態勢で魚眼レンズにへばりついていた僕は、再び寝室へと戻ろうと慎重に身体を動かした。しかしその時、長い時間つま先立っていたためにプルプルと震えていた僕の足が、「ポキッ」という小さな、ほんのわずかな骨のきしむ音を立てたのだ。・・・長くなりそうや。この話はここまで。続きはまたいつか・・・。
2004年05月04日
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