Follow the Dream 療法士の夢

2009.12.30
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カテゴリ: Rational Living Therapy
この「Irrational Should Statements:不合理な”すべき”宣言」は大変使い勝手が便利で、Rational Living Therapy(合理的生活療法)が指摘する思考エラーを形成する上位の要素となっています。


この「”すべき”宣言」には、2つの側面があります。ひとつはMoralistic Use of Should:倫理的な”するべき”使用、そしてMagical Aspect of Should:魔術的な”するべき”の側面です。


さて、10番目のThe Common Mental Mistakes:思考エラーを見ていく前に、今までの思考エラーのおさらい


9. Personalization and Blame:個人化とそれに基づいた非難

8. Irrational Labeling:不適切なレッテル貼り

7. Emotional Reasoning:感情に左右された推理

6. Magnification:極端な拡大解釈

5. Jumping to Conclusions:無根拠に基づく結論
  1) Mind Reading:読心 2) Fortune Telling:運命占い



3. Mental Filter:思考フィルター

2. Overgeneralization:極端な一般化

1. All-or-None Thinking:白黒のみの判断



10.Irrational "Should" Statements:不合理な「すべき」宣言


「不合理な”すべき”宣言」は、怒りと罪悪感を生み出します。


私たちが誰かに、または何かに対して怒りを感じたとき、「あなたはそうすべきでしょう!」とか、「あれはそうすべきだ!」のような反応をその対象に向けてするでしょう?


もしそれが外の対象ではなく、内へ向かったら、すなわち自分自身に向けられたら、それは「罪悪感」になります。あなたは自分に対して怒りを感じるわけです。


この「すべき」という断定思考は、次の2つの点で不合理・不適切なものです。ひとつは、もし「すべき」思考が倫理的・道徳的要求、命令、そして規則になった場合です。そしてもうひとつは「すべき」思考が魔術的な信念を表したときです。


1) Moralistic Use of Should:教訓的な「すべき」使用


多くの人たちは「すべき」という言葉を規律、要求、または命令として使います。


「夫はごみを捨てるべきだわ。」


「妻は洗濯をすべきだ。」


「子どもは両親を尊敬しなければだめだ。」





これらの「すべき」宣言は、たいてい絶対的規律で、もしその規律を破れば悲惨な結果が待っている、と予想されます。


多くの「すべき」は社会的ルールです。これがあることにより社会が混乱を避け秩序を保てるのです。


しかしながら、多くの社会的ルールは事実に基づかず、単純に作られて盲目的に従わざるを得ないことが多く起こります。


例えば。。。


患者「私はとても自分自身が怠惰に感じるの。そして残りの時間、何も意味あることができるように思わないの。。。」





患者「食事の後、すぐにお皿を洗わなかったから。。。」


カウンセラー「何故、食後お皿を洗わないと、その後何も意味があることがなくなってしまうの?」


患者「だって、食後にお皿をすぐに洗う べき だから。。。」


カウンセラー「誰かが言ったのですか?」


患者「母にそう躾けられたので。。。また、皆なしています。」


カウンセラー「お皿を食後すぐに洗うことの利点は、雑用を片付けてしまい、その後の時間を有効に使えるからですよね。」


「また、ずっとお皿を洗わずにためておくと、食事をするときに綺麗なお皿が使えない。お皿を買うお金もない。だからお皿をすぐ洗って使える状態にしておくわけです。」


「でもあなたは、お皿をすぐに洗わないとその日はずっと何も良いことが無いと言っていますね。」


「それはお皿を食後すぐに洗わないと起こる不利益とは、ちょっと別の話になってます。」


「盲目的に、食後すぐに皿洗いをすることを義務づけてませんか?」


「どうして食後すぐにお皿を洗うことが良いのか、もう一回考えてみましょうか。
盲目的に社会的規律に従うことを拒否して、どうしてそれをするのか、と考えることは重要です。」



読者の皆さんが真実かどうかは分りませんが、ある慣習のある社会があります。それは、夫婦の妻側の親や親戚と食事をすると、悪霊がつく、というある部族の信念です。


なので、夫は妻側の親類関係とは一切食事をしません。


多くの世の中の男性がこの部族の「信念」に同意するかもしれませんが(またはそうであって欲しいと望むこともあるかもしれませんが・笑)


この信念には 事実的根拠が無い のです。この信念を補佐する事実はあるのでしょうか?


私たちが教えられている多くの必須要項は、ただ単に「好ましいもの、好み」である場合が多いのです。


これはまた後からでてくる"Need vs Want"で学びます。


多くの規律は良いものであり、 することが勧められているもの です。しかし、それらが「しなければならない。する以外に道は無い。」となったとき、


それはあなたを縛り、あなたは本来のその規律の良い意味を見失ってしまうでしょう。


従って、皆さんにお勧めします。「すべき」ものの内容を再検討しなおしてみて下さい。「これはそう「すべき」もの?」


「どうして私は、これを「すべき」だと信じて始めたのかな?」と質問をしてみると良いでしょうね。


2) Magical Aspect of "Should":「すべき」の魔術的な側面


この「すべき」の魔術的側面の重要な点は、魔術的な「すべき」宣言は、 現実を現しているのではなく、私たちがいかにそれに関してこだわっているか を現しているという点です。


従って、人々が「すべき」という言葉を魔術的に使うとき、彼らは現実を取り扱っているのでは無いのです。


例えば、私がチョコレート・ケーキを作っているとしましょう。オーブンに入れたものの、私がチョコレートを生地に入れ忘れたとします。


焼きあがったケーキを見て、私が言うことは何でしょうね?こう言ったとしましょう。「これはチョコレート・ケーキのはずなんだ。チョコレート・ケーキであるべきだ!」


この私の言葉は、ただ単に「私はこれをそれにしたい。」と主張しているだけで、事実には反しているわけです。


もし私がチョコレートを生地に入れ忘れたにも関わらずオーブンを開けたらチョコレート・ケーキがでてきたら、これは本当に魔法ですね


もう一度繰り返しますが、Irrational Should Statement:不合理な「すべき」宣言は、現実に則していません。


魔術的「すべき」宣言は、現実を自分自身の要望、要求、または善悪の判断に執拗に合わせようとしていることで、自分自身の要望を現実に適合させようとしているのではありません。


しかし現実は私たちの 単なる 要望や善悪の判断に適合させることなどは、しないわけです。


もしあなたが今のあなたの現実を認めることをしなかったら、現在のあなたのある現実を受け入れることは難しいでしょう。


現実を受け入れることの利点は、それをすることで、あなたがその現実に対して何かでき、より良いところへ落ち着ける点です。


不合理な「すべき」宣言は、私たちに現実を無視する道へ向かわせます。その現実には、今の望まない状況を形作っている全ての要素があるにも関わらず、です。


現実は現実、それに含まれている全ての要素はその現実を形作っている材料で、それ以外の何者でもありません。自身の単なる要望や善悪の判断などは、それに入る余地は無いし、その現実となんら関係がないのです。


言い換えれば、泣いても息を呑んでも地団駄を踏んでも、現実はそこにあるだけということです。


冷静で穏やかに現実を受容することは、自身が受容したものを好きだとか、それを変えようとする要望が全く無いとか、という意味にはなりません。


静穏な祈りは、穏やかな受容に基づいています。。。


God grant me the serenity

to accept things that I cannot change,

the courage to change the things that I can, and

the wisdom to know the difference.


天は私に冷静さを与えてくれた

その冷静さは私が変えることができない物事を受け入れ

変えることができることを変えようとする勇気を与え

この二つの違いを識別できる賢さを含んでいるのだ。



痛い現実でもそれを受け入れて、より良い未来が来るように、現在の問題に取り組みましょう。現実を見なければ、問題点も改善できません。




出典:Feel the Way You Want to Feel...NO MATTER WHAT! Dr. Aldo Pucci iUniverse(2008)










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Last updated  2009.12.31 13:22:32
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