心おだやかにいきるために in rakuten

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Tatsu1965

Tatsu1965

2005.09.07
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カテゴリ: ラグピッカーより



母の、畑に行く後姿に叫び続ける・・・。(芋掘りかな?)

私、「早く帰ってきてねー。」(早く・・・。)

母、「分かった、早く帰ってくるからね。」

「泣かないで待っていてね。早く帰ってくるからね。」

振り返りもせず、

どんどん小さくなっていく母の後姿を、

見えなくなるまで見つめています…。

六十年余りの歳月を超えて、明確に思い出しました。

「泣かないで待っていてね。早く帰ってくるからね。」

との母との約束に、

三才の私は、泣きたいのを我慢して、

家の戸口の所で、

母が遠ざかっていった方向を見ながら、

今か今かと一ヶ所で立ったり座ったりして待っています。

とっても、とっても、ながーい、ながーい、時間でした。

今考えると、山道の往復だけで一時間はかかったでしょう。


その後、母が帰ってきた時に、

気持ちをこらえきれなくなって、

私の心は爆発しました。激しく、激しく泣きました。

「早く帰ると言ったのに…、嘘つきだ!」

三才頃に、嘘つきとの言葉が出たのかは分かりませんが、

心の中で、

「もう、騙されない!」

「待つ事は、もう我慢できない!」と強く、強く思ったのです。

そして、次に、「家で待っていなさい」と母に言われても、

「もう、待たない!(騙されない!)」と、

言うことを聞かずに、

畑に行く母についていきました。

小さい裸足の足には、とってもキツイ、石ころの坂道です…。

母は、連れて行く気がないから、

知らんふりです。

“聞き分けの無い子”としか思っていないのでしょう…。

母に遅れないように、“必死で”歩きます…。

その帰り道に、山道の横の溝に落ちました。

私は、“起こして助けて欲しい”と泣いて訴えました。

けれども、母は知らないふりをして、

どんどん先に行きます。

ずぶ濡れになって、

泥で体が重くて、母との距離が遠く離れて行きます…。

泣いて、泣いて、後を追います…。

私は、“その時”に母に助けて欲しかったのです。

“求めた愛”とは、この事でした。


こんな、小さい子供と母親の姿をよく見かけます。

子供の泣く姿を見て、

私も幾度も可愛そうになり、涙が滲んだものです。

自分も幼い息子三人にした事でもあります…。

小さい子供には、ちゃんと理由があるのですが、

うまく表現で出来なくて、泣くしかないのですよね…。





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Last updated  2005.10.01 18:43:55 コメントを書く


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