カイロは30Cなのに、今までが過酷だったせいなのか、全然暑く感じない。
バスはちょっとだけ移動して教会近くに止まった。
「これから考古学博物館もありますから、教会に興味がなければ、休んでください。」
母がワイロさんに「素晴らしい教会なんでしょうか?」と聞く。
「そうでもありませんね、疲れてるならバスにいた方がいい」
「ツタンカーメンのマスクは見たいから、ここパスする」
(あ、そうだよね。私も行かない)
何人も残った。
皆がバスを降り始めるとワイロさんが来て「行かない?」
(います)
「お母さんは運転手も残るから大丈夫です。行きましょう」
ぁぁぁ、別に行かなくても・・
「行ってきなさい」
こんなところをテクテクとふわふわと歩いて行く。
「手紙読みました。Love letterじゃなかった」
「kiss しましたか?」←普通に言ってる。
(しません)
「でも怖かったと書いてあった」
「わかりますよ、知ってますから」←笑ってる。
(知りあいなの? じゃ、注意してー)
「どうして? 男は美しい女性にkissされたい」←淡々と。
悔しいので、もう一度改めて(え゛ー!!!)と言ったのが最大限の抵抗だった。
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