このままではアルパカツアーも不発で終わってしまう。
私は次なる策を用意していた。
300円でサークルの中に入り、アルパカに餌をあげるか、
500円でbabyアルパカとお散歩するか。
さて、どっちにしよう。
サークルの中のアルパカはそんなに小さくないし、人様とご一緒では若干気がひける。
独り占めしたい!
(お散歩は小さいアルパカなんですよね?)
「赤ちゃんアルパカになります」
(かなり待ちます?)
「今でしたら、すぐにできますよ」
むふふ、赤ちゃん、独占。
小さめのアルパカが連れてこられた。
「こちらはポッキーです。途中で止まってしまったら、この餌をあげてくださいね」
「リードを持つ方はこちらの手袋をお願いします」
(手袋?)
「リードで手を切らない為です」
(ってことは、走りだしたり、暴れたりするんですか?)
「お尻を触るとすごく怖がりますので絶対に触らないでください」
昨年8月に生まれたポッキー。(♀)
目が真っ黒でまんまる、大きい!
顔にも柔らかいカール気味の毛がびっしり。
(ポッキー、よろしくね、一緒に歩こうね)
と言いつつ、全身をくまなく触りまくり、全然出発しないワタクシ。
首は本当は細いらしく、手を入れるとどこまでも入って行く。
お腹も同様。脚の毛は若干硬い。
お尻は触っちゃだめ。
ポッキーは怯えてカタマッテる。
動かないー!husが餌のクッキーみたいのを見せると歩き出した。
足は蹄が2つに分かれてた。ちっちゃい。
ゆっくり歩いてくれマス。
おほほほほー、アルパカ連れて歩いてるなんて凄いでしょ。
ポッキーが通ると同じ様な毛色のアルパカが柵の方に突進してくる。
親なのかな。
ポッキーも止まっちゃった。
リードをぐいぐいすると顔が痛いかもしれないしなー、husと替る。
husだとスタスタ歩きますね、あなたは。
また交代。
牧場にいる方々が羨望の眼差しで私たちを見る。
(この子、ふわふわなんですよー、どうぞ触ってくださいー)
「うわぁっ、モフモフだぁー」
モフモフ。。。。?
アルパカ牧場のHPを見ると、
普段の ポッキーはこんなに跳ねて た。
こんなハイテンションなら間違いなく、引きづりの刑になってる。
牧場を一周し終わると、まだまだ名残惜しい私たちを尻目に、ポッキーはクールな顔でそそくさと消えた。
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