Diane de Poitiers　に挑む

じーっ、じーっの凝視に耐えかねたわけじゃないけれど、岩盤浴の疲れもあるし、早々にお風呂から上がった。

それに・・・

中国ではタオルで体を洗う習慣がないのか、誰も使ってないんだけど、浴槽に入れちゃってて、彼女たちが入ると年配の日本人が汚ないわっと言わんばかりに出て行く。

彼女たちはなにかまずいかもしれないと察知しつつも、何がまずいのかわからなくて、悲しそうにしてる。

温泉の温度チェックをしに来た係の人に、注意してくれと言ってる人もいて、係の人はゼスチャーでダメと言ってるんだけど、通じない。

なんとなく、こういう場にいるのがちょっといたたまれなかった。

脱衣場では素っ裸のまま、彼女たちが闊歩してらっしゃる。

そのままおしゃべり・・・すっごー。

バスタオルくらい巻くとか・・ないのか。

私はTシャツ+スウェットを着てお化粧ブースに移動。

一番じーっと凝視してた人が素っ裸のままついてきた。

自宅でも使ってる美水泉があったのでラッキー!と塗ってたら更に、じーっ、じーっと見ている。

「うううううっうっうっ、ぁあぁぁ、ううう?」

まるで言語がなかった時代の人間みたいに美水泉を指さして、顔に塗る仕草をして見せる。

あっ、使いたかったんだ。

(そう、これは化粧水でね、まずは手にとって・・)

ちんぷんかんぷんみたいだ、英語は通じないらしい。

実演しかない。

美水泉のポンプを押して～、掌で透明になるまでこねて～、それから顔に塗る。

「ううっ、ううう゛ぅう、あああ」

彼女もrepaet.

あ～、通じた～!

すると、大きな声で何か叫ぶと、またまた素っ裸の3人が加わって、「ううっ、うううう、あああ」と説明し始めた。

あの～、私と貴女は言葉が通じないけど、貴方達は普通に話せば?

なんだか可笑しいけど、次々と美水泉をこねて顔に塗ってるのが嬉しい。

あっ、かかとクリームもポンプですぐ横にあるのは危ない。

えっと。。。

これはかかとに塗るものだから、顔に塗っては×。

素っ裸の4人が、「うう、うううう、うううう、うう!」

かかとクリームの足跡の絵を指さすと、「うう! うう! うう!」.

わかってくれたかな?

なんだか役に立ててとても嬉しかった。

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