シャープが提案する新しい携帯電話機のユーザーインターフェース(UI)が進化している。
ソフトバンクモバイルの携帯電話機「943SH」に、シャープは新たなU「Iスピンぐるログカレンダー」(以下、ログカレンダー)を搭載した。ログカレ ンダーは、携帯電話機によって送受信したメールや撮影した写真、通話などの操作履歴を時系列に閲覧できるUIである。
日々のスケジュールとともに、どんな場所へ出かけたか、誰とどんなやり取りをしたかといった行動や通信の履歴が、見やすいチャート形式で簡単に閲覧で き、過去から現在に至るまでの記録を簡単に把握できるのが特徴だ。
こうしたデータや履歴は、もともと携帯電話機の中に記録されていた内容である。しかし、これらの情報を時間軸に並べ直して一元管理するという機能はこれ まで携帯電話機に搭載されていなかった。肌身離さず持ち歩く携帯電話機には、毎日の行動に関する多くの情報が保存されている。そうした情報へアクセスしや すくするUIによって、携帯電話機が備えている個人の生活履歴を詳細に記録するメディアとしての役割が見直される可能性が出てきた。
携帯電話機では、タッチパネル対応の画面が急速に普及している。そのため、従来にない操作性を追求したUIが実現可能となった。シャープは、こうした流 れにいち早く対応し、アイコンが渦巻きのようにぐるぐると回転する「スピンぐるメニュー」を2009年11月に投入した。待ち受け画面の状態で、画面に指 で円を描くように回転させると、スピンぐるメニューが表示される。
タッチパネルの機能を生かして、操作すること自体の楽しさを追求したUIである。従来にないUIを実現するために、シャープは、ゲーム制作会社のキャメ ロットとの共同開発に数年前から取り組んできた。ログカレンダーもそうした取り組みから生まれた。
iPhoneをはじめとするスマートフォンが登場し、独自の操作性を売りにユーザー数を伸ばしている。既存の携帯電話機でも、今後は、UIの提供する体 験やメリットが製品の価値を大きく左右する要素になりそうだ。
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