イタリアで食べたい

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Apr 14, 2007
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カテゴリ: 料理
バーリで最初に入ったレストランは、事前に調べておいた店。情報によると、地元料理を出す人気店らしい。場所は城の近く。


まず、ワインはロゼをおまかせで注文。
プーリアはおいしいロゼワインの産地だもんねー。
そしたら、カステル・デル・モンテが出てきた!
おーこれは、この城に行けるという前触れかあ!
縁起いいぞー。


カステル・デル・モンテのロゼ

「カステル・デル・モンテDOC・プリマロンダ・ロザート/トッレヴェント」
ぶどうはボンビーノ・ネロ80%、モンテプルチャーノ20%。
フレッシュで爽やか、適度にコクもある。
ウニの味をこれで流してと。


パンとタラッリ。

タラッリ

南イタリアのワインのつまみに欠かせないタラッリ。
塩味と甘いのと両方あって、ビスケットとクラッカーの中間のようなもの。
この店のタラッリはおいしかったなあ。お持ち帰りすればよかった。


前菜はおまかせ。
まず出てきたのがブッラータ。

ブッラータ

ブッラータは、バーリから電車で1時間弱のアンドリアという町の名物。
モッツァレッラの中に、モッツァレッラをほぐしたものと生クリームを混ぜた“ストラッチャテッラ”が詰まってます。
どうやってこの形にするかというと、平らな円盤状にしたモッツァレッラの中央にストラッチャテッラをのせて、その部分を押しながらくぼませていって巾着形にして、紐で口を縛ります。

中からクリームがとろ~り

切ると、中からクリームがどばー。

以前ナポリで食べたことがあったけど、このブッラータはその時より新鮮で、数倍おいしい!
中からあふれ出たクリームが、「きっとハイジが搾ったミルクって、こんな味だよ~」という感じ。
濃いけど、すごくフレッシュ!
牛さん、ありがとう~。

今回の旅ではアンドリアにも行きました。
そこで買ったブッラータはすごかった!!
でもその話はまた後で。


次に出てきたのは、プーリアを初めとする南イタリアの定番料理、ティエッラ。

ティエッラ

簡単に言ってしまえば、イタリア版パエリヤ。
浅鍋に具を重ねながら詰めてオーブンで焼く料理で、お米、じゃがいも、ムール貝の組み合わせが定番。
今回出てきたのもそう。
う~ん、これ、すごくおいしい!
お米にムール貝の出汁がしみ込んでいて、リゾットとはまったく違う歯ごたえで、香ばしくて、どちらかと言うとリゾットよりこちらの方が私はお気に入り。


そして次は、これまたプーリアの定番、乾燥空豆のピューレとチコーリア。

空豆のピューレとチコーリア

空豆のピューレは、シチリアで食べた時、すごく重かったので、ちょっと苦手。
でも、これは全然重くなーい!
しかも、チコーリアがおいしい!
チコーリアはイタリアではよく見かける青菜で、道端に生えてる野生のものもあります。
最近話題のプンタレッレも、カタローニャというチコーリアの一種の若芽。

プーリアはチコーリアの一大産地のようで、どんな店でも必ず置いてます。
イタリアでは野菜はくたーっとゆでるけど、このチコーリアは、くたーっ具合がたまらないです!
口の中に入れると溶けちゃう。
味はまるでホワイトアスパラガス!


お次は、ムール貝のグラタン。

ムール貝のグラティナーテ

プーリアの町ターラントは、ムール貝の養殖で有名だもんねー。
この辺りにはいっぱい流通してるんだろうなあ。
かなり小粒なので、何個でもいける。


さらに出て来たのは、ムール貝のフリッタータ。

ムール貝のフリッタータ

いけます。

この辺りから、ちょっと疑問が浮かびだしました。
いったいいつまで前菜が続くんだい。

こちらの不安をよそに、今度運ばれてきたのはシーフードあれこれ。

シーフード

おいしいけど、まあ普通かなあ。


そしてさらに、エビのバルサミコ酢風味。

エビのバルサミコ酢風味

エビにトマト、ルーコラ、チーズをのせてバルサミコ酢をかけるというのは、流行りのおしゃれなメニューかもしれないけど、あまりこの店の柄じゃないなあ。


えー、まだあるのー。もう食べれないよー。
なにやら白身魚のオリーブ煮。

タラかなあ

味は普通。


ぎょえー、スカンピ、お店からサービスだって!
もうやめてくれー。

スカンピ

最初はおいしくて大喜びして食べてたけど、この頃にはもう、かなり満腹。
飛ばしすぎたー。
でも、ようやく前菜は終わりだって。
助かった。


プリーモ・ピアットはパスタを選択。

シーフードのタリアテッレ。

シーフードのタリアテッレ

普通の軟質小麦粉の薄いタリアテッレを想像していたら、出てきたのはなんと、硬質小麦粉のもちもち系の分厚いタリアテッレ。
プーリアではタリアテッレにも硬質小麦粉を使うんだー!
満腹状態でこれはきつい。
でも、分厚いタリアテッレもなかなかいける。
ムール貝も一杯はいってます。


もう1品は、ムール貝と白いんげんのカヴァテッリ。

ムール貝といんげん豆のカヴァテッリ

カヴァテッリは、オレッキエッテと同じように、硬質小麦粉と水をこねた生地のパスタ。
生地をいんげん豆ぐらいに小さく切って、指でひっかいてくぼみを作ったもの。
写真の黄色いのがカヴァテッリで、ピンクがかってるのが白いんげん。

ほんとはオレッキエッテにしたかったんだけど、ないのでしょうがない。
どうせ形が違うだけで味は一緒だろう。
と思ってたんですが、これがかなり違ってました。
白いんげんと同じ程度のとても小さなパスタなので、もちもち感よりつるつる感の方が強くて、食べやすい!
カヴァテッリがこんなに小さいパスタだとは、知らなかったなあ。
オレッキエッテより断然お気に入りになりました。

それにしても、このいんげん豆、おなかにもたれるんだよねー。
もう胃袋パンパンだあ。


ここまででもう限界。
セコンド・ピアットとデザートはパスして、食後酒にリモンチェッロ飲んで、ようやく食事終了~。


おいしくて雰囲気がよくて、なかなかいい店でした。
ただ唯一の問題は、店長とおぼしきカメリエーレ。
この人、料理を持ってくる度にナンパするんですよー。
そりゃこの歳でナンパされれば悪い気はしないけど、このすごい数の前菜を持ってくるたびに、この後でコーヒー飲みに行こうとか、今晩会おうとか、日曜にデートしようとか、しつこいんじゃー!
旅の仲間の見て見ない振り視線、どうしてくれるー!

でもまあそれ以外は陽気でテキパキしたサービスだったから、またバーリに行くことがあったら、多分この店にまた行くと思うけど^^;


そうそう、別のカメリエーレに、「あなたたちは中国人?日本人?」て聞かれました。
後ろのテーブルのグループ客に、「あの人たち、いったい何人?」と聞かれて、直接こっちに聞いたというわけ。
そこで改めて、後ろのテーブルのみなさんに、「日本人ですよー」とご挨拶。
どうやら唯一の女性の化粧の濃いおねーちゃんが知りたがってたようなので、礼儀上、「あなたはプーリア人?」と聞き返したら、フィレンツェ人だと言ってました。

それにしてもこの質問、プーリアを旅行中、しょっちゅうされました。
あまりに中国人!と声をかけられるので、日の丸のはちまきでもしようかと思ったほど。
大昔ならフィレンツェでも聞かれたことがあったけど、いまだにこんなに好奇心丸出しの人たちがいたとはねえ。
やっぱり、田舎なんだなあ。


こうしてバーリで最初の食事は、パンパンにおなか一杯になって、ナンパまでされて、気分よく終わったのでした。

続く~。








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Last updated  Apr 14, 2007 06:40:48 PM
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