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August 20, 2008
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 玉村豊男さんというと、エッセイスト、画家、そしてワイン醸造家として多面的な活躍をされている方ですが、その玉村さんの絵を展示するミュージアムと、イタリアンのシェフとして名高い日高良美氏がプロデュースしたレストラン「アクアパッツァ・テラス」が合体した施設が箱根・芦ノ湖畔に出来たということで、箱根を「我が家の庭」、芦ノ湖を「うちの池」と豪語する釈迦楽家としては、とりあえず一度は行っておこうということになったんですな。

 で、東名・小田原厚木道路・箱根新道と乗り継いでちょうどお昼頃芦ノ湖畔・元箱根に到着した我ら一行は、すぐさまアクアパッツァ・テラスに乗り込んだ・・・のですが、既に待ち人多しの状態。が、ここがなかなか洒落ているところで、席が空くまで隣接する玉村豊男ライフアートミュージアムに入って絵を見ていると、お店の人が呼びに来てくれるサービスがあるんですな。ということで、とりあえず食事の前に玉村さんのアートを鑑賞しようということになったわけ。

 で、レストランで割引券をもらい、400円(リーズナブル!)の入場料を払った上で隣接する「玉村豊男ライフアート・ミュージアム」に入って見たのですが、この小ぶりなミュージアムは展示が3室に分かれておりまして、最初の部屋は主に植物や静物を題材にした版画が展示されている。ま、玉村さんの描く絵の傾向をご存じの方は分かると思うのですが、非常に細密な、上手なんだか下手なんだかよくわからない、そういう絵です(どういう絵だ!)。でも、実物を間近に見たのは初めてだったので、それなりに面白かったですし、中には「あ、これなら買ってもいいかな」と思うようなものすらあったりして、ちょっと見直しましたよ。

 また、これは一つ勉強したのですが、玉村さんのいわゆる「版画」というのは、「ジグレー」と呼ばれるタイプで、これは要するに水彩画を一度コンピュータに取り込み、インクジェット・プリンターでプリントアウトしたものなんですな。とはいえ、もちろん、売り絵にするものですから、プロのプリント業者が高性能のプリンターで出力しているので、見た目はほとんどオリジナルの水彩画のようです。

 しかし、この「ジグレー」という版画手法の存在は、私にとっては、いささか「コロンブスの卵」的な感じでしたね。コンピュータに取り込んで、それをインクジェットプリンター出力するなら、それは「版画」というより「ポスター」に近いわけで、「絵」としては価値がないじゃん、というふうにも思えてくるわけですが、それでもよく考えてみると、インクジェット・プリンターというのは色を紙に直接吹き付けるわけですから、確かに「版画」と呼んでもいい側面がある。なるほど、インクジェット・プリンターで出力したものは、「版画」なんだ・・・。

 とまあ、そんなことをあれこれ考えながら第2室に向かいますと、ここはオリジナルの水彩画が展示されている部屋でありました。しかも、花の絵ではなく、中国やパリの街角風景を描いたものばかり。ほ、ほう、玉村さんってのはこういう風景画も描くのか・・・。

 ま、その風景画も、私の目から見ますと、「素人以上、玄人未満」という感じがしますが、玉村さんはもともと本当の絵の玄人ではないわけですから、それはそれでいいのかも知れません。それに、彼の絵の最高の出来のものは、少し(ほんの少し)荻須高徳っぽい感じを出しているものもありますからね(褒め過ぎか?)。



 だけど、それにしても玉村さんのライフスタイルって、傍から見るとうらやましいな。エッセイ書いて、自分の好きなワインを醸造し、それを売りもし、自分の作ったワインに合う食事を出すレストランも作り、その脇で好きなように絵を描いて、それが売れもし、ミュージアムにもなり・・・。もちろん、玉村さんだからできることでしょうけれど、憧れるなあ・・・。

 ・・・それはともかく。

 ちょうどうまい具合に、ミュージアムの方の展示の大半を見終わった頃にアクアパッツァ・テラスの店員の方から呼び出しがありまして、レストランへ再度移動、いよいよ待望のランチをいただく仕儀と相成った、とお思いくだせい。

 で、その「アクアパッツァ・テラス」に入ったのですが、これがね、とにかくシチュエーションが素晴らしい。室内からも、またテラス席からも芦ノ湖が一望でき、しかも湖を渡ってくる涼しい風が心地よく、立地としてはグッドなのではないでしょうか。とりあえず私たちが陣取った席からテラス席越しに見える芦ノ湖の映像をお楽しみ下さい。

これこれ!
  ↓
アクアパッツァ・テラス

 ね、いい感じでしょ?

 で、こんな素敵な席に座りながら、「日高良美シェフ御監修」のピザだのパスタだのサラダだのを注文して食べたのですが、そのお味は・・・うーん、まあまあですね。普通においしかったけど、特筆するほどではないかも。でもいいんです。涼風を受け、景色を楽しみながら食べていれば、気分はサイコー!なんですから。むしろ、あれですね、食事をとるというより、つまみをとってビールを楽しむとか、カフェとしてドルチェとエスプレッソ(イリーのコーヒーが使われているようです)を楽しむ、といった感じで利用してもいいのかも知れませんね。

 さて、ここで気分のいいランチタイムを過ごし、ミュージアム・ショップで絵葉書を買ったり、玉村さんの本を買ったりしてから、その次に我ら一行が向かったのは・・・やっぱり仙石原にある「箱根湿性花園」でした! 「また?」と言われそうですが、ここ、好きなんですもん。さすがに日差しはまだ夏を思わせるものでしたが、吹く風と、そしてミソハギやワレモコウ、オミナエシにオニユリといった草花の色に、秋の気配が感じられましたねぇ。

こんな感じ!
  ↓
湿原1

湿原2




 ところで、ミュージアム・ショップで買ってきた玉村さんのご著書、家に帰ってから読み始めたのですが、とても面白いです。玉村さんがヴィラデストを開く前、軽井沢に移住した直後のことを書いたエッセイなんですけど、軽井沢の自然に抱かれて過ごす日々の暮らし、軽井沢の山の幸の話など、この手の話題に弱いワタクシとしてはたまらん内容です。話の中に出てくる料理(これがマジうまそう!)のレシピもついていますので、料理好きの方にもおすすめ。興味のある方は是非!

これこれ!
 ↓

軽井沢うまいもの暮らし





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Last updated  August 21, 2008 01:18:30 PM コメントを書く
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ゆりんいたりあ @ Re:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) 釈迦楽さん、 ご無沙汰しております。 お…
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