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November 11, 2008
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カテゴリ: 教授の映画談義

昨夜、NHKの衛星放送で『ティファニーで朝食を』をやっていたので、それこそ十何年かぶりで見てしまいました。

で、久し振りに見て思ったんですが・・・、何ですか、この映画? 他愛ない話ですな~。筋らしい筋もないし。こんなんだったっけ?

まあね、トルーマン・カポーティの原作自体も短い話で、ある意味、筋のない話なんですが、それでも原作の方には「ホーリー・ゴライトリー」という女性の独特の不思議さがあるので、とりあえず持っているんです。ところが映画版でオードリー・ヘップバーンが演じるのは、原作のホーリー・ゴライトリーとは似ても似つかぬごく普通の女性ですからね。普通じゃないのは、それを演じているのが紛れもなくオードリーだ、というところだけでありまして。

ですから、たとえば同じオードリーの映画でも『ローマの休日』は名作だと思いますけど、『ティファニーで朝食を』はそのレベルに遥かに届かない作品という気が改めてしましたねえ、私の価値基準からすると。っていうか、むしろ「駄作」の範疇に入るのではありませぬか、はっきり言えば?

ただ、『ティファニーで朝食を』という映画は、ここぞというところでヘンリー・マンシーニの傑作中の傑作、「ムーン・リバー」がかかるでしょう。あの曲一発で、あーら不思議、この駄作が、あたかも名作であるかのような錯覚に陥るんだよな・・・。そういうことも含め、この映画の主演は実はオードリー・ヘップバーンではなく、「ムーン・リバー」という曲だ、と、不肖・釈迦楽、喝破してみましたが、読者諸賢のご意見や如何に?

実際、「ムーン・リバー」という曲は、傑作ですな。以前、ハリウッド映画のテーマ音楽のベストを決めるイベントか何かで、この曲がベスト2あたりにランクインしていたのを記憶していますが、その時1位を取った「オーバー・ザ・レインボウ」(『オズの魔法使い』)より、私は「ムーン・リバー」の方を高く評価しますね。本当にステキ。ヘンリー・マンシーニ、最高! 半端ないね。

ところで、久し振りに『ティファニーで朝食を』を見た後、この映画に関して軽くググってみたところ、色々面白いことが分かってきました。

たとえば、この映画の中でポールのパトロン兼愛人となる女性、演じるのはパトリシア・ニールという女優さんですが、高飛車なマダム像が『卒業』のミセス・ロビンソンにちょっと似ているな、と思っていたら、実際、彼女はミセス・ロビンソン役のオファーを受けていた、なんてことも分かったし。

あと、この映画でオードリーの相手となるポール役の俳優さんのジョージ・ペパードって、他の映画であまり見かけないよな、と思っていたら、なんと日本でも長らく放送していたテレビ・ドラマ、『特攻野郎Aチーム』の主役たる「ハンニバル」を演じていたのが彼だと知り、そうだったのか! と目からウロコ。オードリーの相手役というと、グレゴリー・ペックが真っ先に思い浮かびますが、ジョージ・ペパードは、ペックのように映画界で活躍するわけにはいかず、テレビの方に活路を見い出したわけですな、きっと。



ちなみに、「ユニヨシ」というのは、日本人の名前としては変ですが、ワタクシが推測するに、これは当時、アメリカで有名だった日本人の画家、国吉康雄の名前をいじったものなんじゃないでしょうかね。国吉康雄を英語で書けば「Y. kuniyoshi」ですが、ちょっといじれば「Yuniyoshi」になりそうですから。ま、これは単なる推測ですが、その辺のこと、詳しい人はいないのでしょうか?

とまあ、久々に『ティファニーで朝食を』を見て、色々なことを考えてしまったのでした。映画も、時間をおいて見ると、見方が変わりますね。そういう意味で、今回、この映画を見直して良かったかな。

さて、今日は同じ時間帯で『マディソン郡の橋』をやっています。話題になった作品ですが、それゆえにというべきか、私は見ておりません。というわけで、ちょっと見ようかな、という気もしたのですが、しかし、やっぱり私が見るには、気恥ずかし過ぎる映画なんじゃないかしら、と考え直しました。ま、今日は映画は見ないで、勉強することにしますかね。





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Last updated  November 11, 2008 10:02:43 PM
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どちらかというと、、  
藍毘尼 さん
『ティファニーで朝食を』よりも、『ローマの休日』、それよりも、『マディソン郡の橋』のほうが、印象に残っていますね。

Re:どちらかというと、、(11/11)  
釈迦楽  さん
藍毘尼さん

『マディソン郡の橋』、そんなにいい映画なんですか・・・。見ればよかったかしら?

 しかし、あまりにも話題になった映画だから、ということに加え、実はワタクシ、メリル・ストリープという女優さんがあまり好きではないんです。演技過多といいますか、「私、演技派です」みたいな感じがしてしまって・・・。視線を動かすことで、内面を表現するのが得意なのはいいのですが、毎回そういう演技をされてもねえ・・・。

 またクリント・イーストウッドも、俳優としては好きなんですけど、監督となると、どうも型にはまった描写をするような気がしてどうも・・・。

 でも、こういうのは偏見まじりの「食わずぎらい」ですね。実際に見てない映画を批判するのは止します。 (November 12, 2008 02:53:37 PM)

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