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March 9, 2016
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カテゴリ: 教授の映画談義
 昨夜、レイトショーでタランティーノ監督の『ヘイトフル8』を観てきました。以下、ネタバレ注意!

 時は南北戦争の数年後という頃。賞金稼ぎの男ジョン・ルースが、札付きの悪女ドメルグを捕まえ、レッドロックの町まで連行し、そこで絞首刑にしようと真冬のワイオミングを馬車で進んでいく途中、吹雪に遭遇して、「ミニーの洋品店」で吹雪をやり過ごすことに。

 ところが途中で同じく賞金稼ぎの黒人マーキス・ウォーレンと、レッドロックの新しい保安官だと名乗るクリス・マニックスがこの馬車に同乗することになるわけ。で、一行はミニーの店に着く。

 ところがミニーは母親に会いに出かけたとのことで、留守を見知らぬメキシコ人の男(ボブ)が店をあずかっていたばかりか、先客としてレッドロックの死刑執行人モブレー、母親とクリスマスを過ごすために故郷に帰ってきたカウボーイのゲージ、それに元南軍の将軍だというスミザーズなる老人がいた。

 吹雪によってミニーの店に吹き寄せられたこの8人、どうも、誰もが皆腹に一物ありそうな連中ばかり。そもそも黒人のマーキスは、南北戦争では北軍で活躍し、南軍に参加したスミザーズ将軍や南軍兵士のクリスとはうまが合わなそうだし、さらにマーキスは北軍の白人も大分殺しているので、必ずしも北部人からもよく思われてはいなさそう。また札付きの悪、ドメルグには手下が沢山いるようで、ドメルグの配下の者たちが彼女の奪還を企んでいるという可能性もある。

 さてさて、誰もが怪しく、互いに一触即発になりそうな8人が一つ屋根の下に集まっている状況下、果たしてルースは無事、ドメルグをレッドロックに連れていって賞金を稼げるのか? 

 ってな話。

 で、この映画に対する私の点数は・・・





 まあ、私はタランティーノには甘いからね。でも、とにかく、いつものタランティーノ組の面々が揃い、いつも通りの血みどろ状況が、いつも通りユーモラスに進行して、一応、払ったお金の分だけは楽しめますから、いいんじゃないでしょうか。ワタクシ的には前作の『ジャンゴ』より笑えたな。もっとも、私がタランティーノの神髄と信じる『レザボア・ドッグズ』や『パルプ・フィクション』を越えるものではないとは言っておきましょうか。




 さて、「昭和の男」シリーズの続き。

 前回、ラジカセだの短波ラジオだののお話をいたしましたが、自分の好みである洋楽はさておき、一般の歌謡曲の世界はどうだったか。今日はその辺のことを思い出してみようかなと。

 まず私が記憶する限り、「あ、これは芸能界が少し変わったな」と思わされたのが、天地真理の登場。それ以前の歌手と比べて圧倒的な素人感。だけど、その素人っぽさを逆に売りにするというその戦略が新しかった。でまた、若い男性のファンの応援がすごくて、今のアイドルの走りだったんじゃないでしょうか。

 で、この辺りからガラッと芸能界が若返りまして、たとえば「花の中三トリオ」として桜田淳子、山口百恵、森昌子が出てくる。そして男性陣でも「新御三家」と称して西城秀樹、野口五郎、郷ひろみが登場。

 でまた登場の順番は忘れましたけれど、南沙織が出てきて、麻丘めぐみが出てきて、アグネス・チャンが出てきて、城みちるがイルカに乗って登場して、あいざき進也が出てきて、キャンディーズが出てきて、伊藤咲子が出てきて、太田裕美が出てきて、浅田美代子が出てきて・・・みたいな感じ。とにかく、私よりも10才くらい年上の若い連中がバーッと出てきた。登場の時からそれほど若いという感じではなかったけれど、小柳ルミ子も年齢的にはこの辺と同世代かな? それが1970年代前半って感じ。そして、圧倒的な歌唱力で岩崎宏美が出てきて、そしてこれまた圧倒的なブームとなったピンク・レディーが出てくるのは1970年代後半、すなわち昭和50年代ということになります。

 そう言う意味で、私が小学生の頃ってのは、年端も行かぬ若い子たちが芸能人としてしゃしゃり出てきた最初の時代であり、私はそれを確かに目撃した、という意識がある。

 で、そういう若いのがうじゃうじゃ出てくる一方、もうちょい年上の、しかしまだ若手というのがいて、例えばにしきのあきらだったり、沢田研二だったりするわけですが、中でも沢田研二の人気はすごかった。中三トリオや御三家に伍して3カ月ごとに大ヒットを飛ばすというのを何年も続けていましたからね。

 で、そんな感じで人材豊富でしたから、この頃の『平凡』とか『明星』みたいな芸能情報雑誌は、毎号、新御三家や中三トリオやジュリーあたりまでのアイドルの情報を盛り込んで170万部越えですよ。この頃のこの二誌の表紙の屈託のない・・・というか、突き抜けた明るさというのは、今眺めても目が眩みます。





 しかし、その一方で、森進一と五木ひろしといった演歌系の中堅どころも健在で、特に森さんは『襟裳岬』とか『冬のリヴィエラ』的な、新感覚の演歌が素晴らしかった。



 で、この頃の紅白は、ガチでその年の大ヒット曲につぐ大ヒット曲の応酬でしたからね。通して聴いていると、その一年のことが走馬灯のように思い浮ぶという。だから、本当に一年の総まとめとして大晦日に楽しむべきものだったわけですよ。

 だからさ、こういうのを子どもの時に体験しちゃっているもので、我々の世代は今の時代の紅白に対しては忸怩たる思いがあるわけなんだよね! もう紅白なんか止めちゃえばいいのに、意味ないじゃん、って一番強く言っているのは、我々の世代じゃなかろうか。こんなもん、紅白じゃねえよって。

 ま、とにかく、そういうね、歌は世につれ、世は歌につれって言葉の意味が分かる最後の世代、それが昭和40年代の人間だよ。

 だけど、それだけじゃない。アイドル歌手の活躍とか演歌歌手の活躍とか、そういうのはまだこの時代の歌謡曲界の表っ側の一部であって、さらにその下にもう一層があった。それが「ニューミュージック」というジャンル。我々の世代は、紅白には決して出てこない井上陽水とか、ユーミンとか、そういう連中すらも擁していたわけですからね。その豊穣たる世界はどうよ。

 ま、その辺のお話はまた後日。





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Last updated  March 9, 2016 10:30:50 PM
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ゆりんいたりあ @ Re:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) 釈迦楽さん、 ご無沙汰しております。 お…
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