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2026.04.11
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カテゴリ: 政治経済
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最近、思うのですが、「生存」「生殖」がホモ・サピエンス(人類)の目的だとして、 目的達成のメトリクス(測定基準)が、実のところ存在せん なあ・・・・、と。







 まずは言葉の定義ですが、「豊かになる」とは、「生存」「生殖」の達成が「容易」であると致します。まあ、価値観はみんなバラバラですが、ここを曖昧にすると、話が進まないので。







 一般に、国ごとの「豊かさ」は、国民一人当たりのGDPで示します。







 GDPとは、 生産者が働き、財やサービスを生産し、生産した財・サービスに支出され、生産者が所得を稼ぐ。この所得の合計 となります。今さらですが、生産、支出、所得の三つは必ずイコールになる。というわけで、生産面のGDP、支出面のGDP、所得(の分配)面のGDPの三つは必ず一致する。これをGDP三面等価の原則と呼びます。







 このGDPを人口で割り、「国民一人当たりGDP」を計算し、「豊かさ」を各国で比較するわけですが、 これは「名目GDP」 なのです。つまりは、金額ですね。







 例えば、日本の物価が二倍になり、名目GDPも倍になりました。為替レートが変わらなかったと仮定すると(実際は、一年で名目GDPが二倍になるようなインフレ国の為替レートは下落する)、国際的な比較において、




「日本の国民一人当たりGDPが二倍になった」




 という話になるのですが、別に豊かにはなっていないよね。 物価が二倍になったところで、「生存」「生殖」のための「容易さ」が上がったわけではない のです。







 実質GDPは、名目GDPから物価変動分を控除するので、「生存」「生殖」の「容易さ」について表すことが(相対的に)できます。だからこそ、「経済成長率」は名目ではなく実質で表現するのです。







 ところが、実質GDPは、現実の「容易さ」は表現できない。理由は、財はともかく、 サービスについて「実際の量」を統計することは不可能 だからです。財にしても、例えば「同じ車」であったとして、その車が提供してくれる「質」については、統計できない。というか、購入者、それぞれによって違いますよね。







 要するに、GDPは生存、生殖の容易さについては、正確に表すことはできないのですよ。







 だから、国民経済計算に意味がない、と、言いたいわけではありません。そうではなく、 統計の意味について、正しく理解しよう という話です。



​====================続く=========================

記事タイトル: 名目GDPと「豊かさ」

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Last updated  2026.04.12 11:46:52
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