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2013.06.21
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         郡山女子大学短期大学部教授 高橋哲夫

 著者の橋本捨五郎氏は桐屋株式会社の社長である。現在は郡山市で家庭用品の総合卸、それに桐屋商事株式会社として県内各地に多数のガソリンスタンドを経営している経済人である。「桐屋」はもともと城下町三春の老舗で三春有数の富商であった。

 三春町に育った私は昔の桐屋を覚えている。中町通りの間口の広い店舗で、前掛けをした二、三人の番頭がいつも正面の畳敷きの火鉢の側に正座していた。広い間口の中央に、奥の倉庫までレールが敷かれており、トロッコに荷を積んで奥に運んでいるのを何度か見たことがある。これが大正末から昭和初期の桐屋の風景である。

 “古河に水絶えず”といわれるが、戦後桐屋は経済都市郡山に進出し、大きな卸問屋に発展した。代表取締役の橋本捨五郎氏は経済人であると同時に、隠れた文化人でもある。何時、何処で研究されたのか定かではないが、その歴史的見識には並々ならぬものがある。視野も広く、コトの追求には積極果敢、内外の資料を蒐集して所論をまとめる。それはすでに“社長の趣味”の域をこえて、学者はだしの論文をものにするのである。

 本書は「三春馬車鉄道」の研究からはじまり、その追求は古代の欧米。シルクロード、エジプトまでの「馬車」と「馬車鉄道」の歴史を追究してゆく。つまり、地球規模で「馬車」に関する夢を追いかけているのだ。

 𣘺本氏のライフワーク、馬車と馬車鉄道の研究はすでにかなりの量に及んだ。競争の原理に飛びまわっている経済人にはまことに珍しい存在である。氏に出版を薦めた責任もあって一文を寄せる次第である。

     平成元年四月

 なお高橋氏は、平成二十二年、九十五歳のご高齢で亡くなられた。




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最終更新日  2013.06.21 11:22:44
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