めいてい君のブログ

めいてい君のブログ

PR

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

めいてい君 @ 日本の純資産~過去最大の純資産で円建てでは世界最大 [東京 28日 ロイター] - 財務省は2…

Category

寄稿(宇治見、マドレーヌ、トキめき橋氏ほか)

(64)

自由が丘氏寄稿文

(189)

Tsunami氏寄稿、SCRAP記事、写経・感想など

(326)

政治・経済(国内統計etc.)

(657)

世界、国際比較(国際統計etc.)

(225)

生活全般

(126)

基本事情(各国)

(114)

アジア州

(248)

ヨーロッパ州

(275)

北米地区

(182)

中南米地区

(112)

オセアニア州

(96)

中東地区

(51)

アフリカ州

(126)

宇宙の不思議・開発etc.

(71)

気候変動など

(7)

津波・自然災害

(30)

自然の脅威、驚異etc.

(46)

資源・エネルギー(陸・海洋etc.)

(49)

発電・原発事故・放射能事故

(74)

金融(事件含む)

(128)

PC・家電

(229)

スポーツ・余暇・車

(262)

栄養・健康

(142)

病気・伝染病など

(182)

事故・災害

(102)

福祉・厚生・年金問題

(59)

公害

(15)

流通(商品)・廃棄関連

(17)

新技術

(30)

友人・知人・地縁等

(40)

土佐の高知

(63)

(49)

お墓・葬儀・戸籍

(24)

ガーデニング&DIY

(14)

TV番組

(15)

海外旅行

(6)

国防/テロなど

(41)

財政・税・電子証明など

(28)

自治体、地元、遺産など

(37)

店舗

(6)

公衆道徳/法律など

(26)

裁判/調停

(7)

宗教

(21)

ブログ

(31)

テンプレート(表形式etc.)

(3)

DVD収録など

(6)

ホームページ、ウエブ会議など

(48)

祝い事など

(13)

会社時代

(22)

学生時代

(7)

物語り

(43)

経済学研究

(26)

思考紀行

(73)

作業中マーク(終了次第削除)

(0)
Sep 18, 2011
XML
カテゴリ: 会社時代
Cupid and/or Pierrot

山の手線の電車に乗っている。
椅子席は満員であるが立ち席はまばらである。
美しく背が高い、髪はStraightで長く、皮膚が透明の女性が立っている。
皮膚が透明なのは、日焼けをしない体質もあるが、やや病気がちでもあるようだ。
「深窓のお嬢さん」とは、彼女に似合う言葉である。
そのそばに、ややみすぼらしい学生のような小生が立っている。
女性と小生の関係は、子と親のような言葉の契約関係がありそうである。
彼女は、東京に住んでいるのに、街のことはあまり知らない。

田舎ものの小生の方が観光地・東京は知っている。

「これから君に紹介したい人がいるから、次の駅で降りよう」と言った。
背の高い女性は、ハイヒールを履かない。
小生に気兼ねしているかのようである。
緑の濃い森から夏の涼しい風が吹き抜けていくのを感じながら、大きな門のある家の前に立つ。

呼び鈴を押すと、いつもにこやかな、上品なお母さんがでてきた。
この家には、泊めていただいたことがあるくらい世話になっている。
「ご紹介したい人をつれてきましたが、先輩はいらっしゃいますか?」というと、先輩が出てきて、「君たちか。上がりなさい。」という風になった。

もちろん、先輩は小生達を知っている。
なぜなら、先輩は、会社の硬式テニス部のマネジャーであり、小生達は部員である。
このことがあって間もなく、上品な奥さんから、「息子に、よい嫁を紹介いただきまして。」と心から嬉しそうに、挨拶された。


さて、司会は、先輩と大学同輩、あのハワイアンバンドのウクレレ・ボーカリストであった。
言うのを忘れたが、彼女もレイがよく似合うウクレレ奏者であった。
先輩の父親が社長をしている関係で、司会者は次々と、お偉方を紹介していく。
ボーカリストである以上に、饒舌な司会と、素晴らしいSpeechが続いた。

何の打ち合わせもなく、司会者は、それでは、本日の「Cupid」を紹介しましょうという。

先輩のお母さんは、にっこりと、こちらを見ている。
「やばい。」とあがってしまった。
折角の雰囲気を壊さないように、先輩の人柄、彼女の人柄など、思いつくままに並べたが、何をしゃべったのか憶えていない。
とにかく、言えるだけ、知っているだけ、最上の文句を並べてみたようだ。
よく映画で、結婚式に恋人を奪っていく役柄の俳優をみるが、小生のような、どぎまぎした「キューピッド」の役柄は見たことがない。
まるで、Pierrot そのもののようだった。

先輩と彼女は幸せに暮らしているようだが、それ以降は彼女にはお目に掛かっていない。
先輩がいうには、「Cupidは君ではなく、その前からつきあっていたのだ。」とのこと。

後先はどうでもいいが、お母さんには大変感謝されており、兎にも角にも、いつまでも、お幸せにと思う。
実は、彼女のお姉さんが会社の近くにいて、一度だけ、お会いしたことがある。
小生達の行動が理解できないようだった。
大切に思っている人を他人に紹介したり、しあったりすることは可笑しいと。
たしかに、不条理だがそれが人生なのだ。
彼女を自分が幸せに出来ないなら、幸せに出来る人がそうするしかないのだから。
弁解じみるが、映画にあるような、俺についてこい、などといえる格好良い人間ではない。

件の司会者の先輩であるが、その後、小生が出張で九州「延岡市」に行ったついでに、彼の赴任地「長崎市」まで、はるばると高千穂峡谷を抜け、バスの乗り継ぎで尋ねたものだ。
夜は、バーで一緒に飲み明かした。
その夜は雨だったかも知れない。
雨でなければ、稲佐山から見下ろす夜景(函館、神戸、長崎が1,000万弗の日本三大夜景である)が素晴らしいのだが。

諸兄には、ご注意願いたいことが一つある(読者がいればのことだが)。
長崎は、豪雨で被害甚大だったので、小生のように、バーで「長崎は今日も雨だった」と唄うのは、今も昔も、賢明とはいえないそうだ(ママの話)。
むしろ、歌唱力があれば、藤山一郎の「長崎の鐘」の方が、「こよなく晴れた青空に・・」で無難であろう。

10数年経過して、司会者はなぜかアルコールが原因で亡くなったという。
ご冥福を祈る次第である。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Oct 31, 2013 03:54:34 PM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: