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昨日は、建墓の墓誌などの打ち合わせを市営霊園の近くの墓石業者で済ませてから、六本木まで出かけた。
その前に、墓所となる場所を覗いたら、スペースにススキがそよいでいたので、雑草と共に抜き取ったところ、茅ですこし指を切ってしまった。
隣の墓所の一部がねづの木の巨大化で壊れて、小生の墓所に倒れかかっていることについては、まだそのままであった。
業者の言うことには、相手の方は、状態は判ったので何とかしたいが、費用はどの程度かかるかと聞いていたと言うから、建墓の前には対策が立てられそうである。
当方の建墓の後だと、むしろ、先方の工事が難しくなるので、それまでにはなんとかなろう。
さて、六本木までは、5年ほど前まで、第二の職場で通った霞ヶ関界隈を通過するので、一応の土地勘は記憶に残っていた。
しかし、地下鉄の駅名は、記憶と現実のずれは大きく、乗換には気を遣わねばならなかった。
六本木駅でおりて、「アマンド」を覗いて、帰りにケーキを買おうとおもい、「何時まで開いているか?」と聞いたら朝の5時までという。
やはり、都心は違うな、とおもう。
昔に比べて、路上には「変な外人」がほとんどいない。
「変な外人」がたむろしていたところには、若い女性達が立ち止まっているくらいで、さほどの混雑は見あたらない。
むかしはあまり気にしていなかったが、東京タワーが「淡いきれいな温かい姿」で迎えてくれている。
開始時間の30分ほど前に、到着するとテニスがすばらしく上手な男がソファで待っていた。
頸椎変形症が「テニスのやり過ぎ」でさらに悪化したため、鴨川市の世界的に有名な脳外科病院で首の切開手術を3ヶ月前に8時間かけて受けたとのこと。
成田空港から、ヘリコプターで運ばれる患者が多く、病室は900位あって、すべてコネでしか入れない私立病院だという。
「もうテニスは無理でしょう。」、と言われたとのことであるが、それほど不自由な格好でもなく、お酒も多少飲んでいたので、小生よりは「まし」である。
小生は、右手右足には痺れ感覚が残り、お酒は一切飲んではいけないのである。
ただ、リハビリ後に、不格好だがなんとか初級者並みのテニスはできている。
話を戻して、・・・我々の集まりは「めいてい会」という。
「名球会」ではないが、それにあやかって「名庭会」としたようだ。
であるが、老体が多くなり、「酩酊状態」の「めいてい会」となってしまっている。
宴会が始まり、ご老体方をみると座布団では足が痛いので、座椅子を使う時代になっている。
みんなの話を聞いていると、テニスよりも写真、水彩画、バードウオッチング、カラオケ、ゴルフなどに趣味のウエートが移っている。
現役組、第二職場組、老体組と分けると、小生は老体組に入る。
現役組では、休み時間は規則正しくとらないと「倫理委員会」に投書されたり、以前のような曖昧な勤務態勢は一切禁止されたようで、当たり前と言っては、当たり前の話だが、ずいぶんと、形式的な部分だけが大事にされているようだ。
顧客にとってのサービスは時間も大切なのだが、仕事の中身、丁寧な指導などがもっと大切であろうが、まずは形から入ろうというものか。
第二職場組では、そろそろ後身に身を譲る時期にあるという。
自分がいなくなっても大丈夫なように、優秀な後身を探している様子である。
老体組は、「迷惑をかけずにあの世行き」の切符をもらえたら最善であるようだ。
突然、ご老体の一人が「テニスもやらない、めいてい会の集まりではつまらぬので、テニス合宿を再度、箱根で開始しようではないか。」、との発言があった。
若い幹事が即座に応えて曰く、「最後かも知れませんが、来年、2月最終土日に箱根で合宿を企画します。」である。
みんな、パチパチであった。
懐石料理はたいへん美味ではあったが、小生にとっては「コレステロール」が詰まった物(いくら、アンコウの肝、玉子、内臓のある小魚など)が多かった。
つい誘惑に負け、すべて食べてしまった。
お酒だけは、薬のせいで全く美味しくないので、誘惑はなく、ウーロン茶で十分だった。
仲居さんに頼んで、みんなの集合写真をとって、夜9時に納会となった。
ご老体3人は、タクシーで遠くの自宅へ帰路についた。
小生は、六本木駅側の「アマンド」で家内へのおみやげケーキを買い、帰途についた。
翌日は、太極拳はないので、テニスの出来る日である。
汗をかいて、クリーンセンターの多目的風呂に入って、「コレステロール」をはき出すつもりでいる。
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