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めいてい君 @ 日本の純資産~過去最大の純資産で円建てでは世界最大 [東京 28日 ロイター] - 財務省は2…

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Jan 7, 2017
XML

<ホエザル:メキシコからアルゼンチン北部に及ぶ森林地帯に分布、
      クモザル科>






 米国新大統領トランプ氏がこの20日に就任するのだが、

就任後100日以内に一大改革を行うと約束している。

 しかし、就任前から勇み足で、彼のツイッターから矢継ぎ早に

世界の経済界に対して鋭い批判が放たれており、

その批判が、正鵠を得(=射)ていないために世界を大混乱に陥れている。

 トランプ氏の批判のでどころは、米国での自動車新車販売台数のうちの



 専門家に依れば、日系企業のなかで、メキシコから輸入される車

が米国で販売される比率は、日産が約25%、トヨタ、ホンダが1割以下、

マツダは約3割という。

 トランプ氏は「メキシコ立地の日系企業=トヨタ」と早合点しているかもしれない。

 この呆け頭でも間違っていると判ることでも、

正当な判断だと錯覚しているようである。

 それが、「トヨタがメキシコに2019年に新工場を建設する

計画に対して反対し、従わないと35%の高関税を掛ける」という

理由なき恐喝紛いの批判・噛み付き・吠えつき 」である。

 小生が思うには、トヨタは「 かんばん方式

生産・流通工程のモットーとしており、

周辺に協力素材・部品等の工場がなかったメキシコを

もっとも早くから怖れて亀のように首を引っ込めた存在であった。

 米国内、および日本国内などでの工場生産車を対米輸出してきたトヨタであるが、

メキシコ産業の成長(鋳鍛造の素材産業から、機械、電装など幅広い分野を含む)




「日本の工場」の更なる海外への移転

(=日本産業・経済の「 空洞化 」= Rust-Belt化 )にすぎない。



 メキシコ産業が此処まで発展できたのは、

米国進出産業の一貫生産体制工場のお陰でなくて、

トヨタ以外の日系企業が、周辺の企業を含めて産業・商業の裾野を広げた努力の賜である。

 トヨタ(2002年メキシコ工場設立)は自身で中央部工場育成の努力をすることなしに、


 <USA TOYOTA Tacoma 2015Model>


ニッサン・メヒカーナ(1961年設立、66年生産開始)や

コマツ・マキナリアス・メキシコ(1974年設立)、

マエカワ・デ・メヒコ(1964年
設立 などの

先発企業がメキシコ産業の裾野を広げたあとに中央部で腰を上げようとしている。

(2019年新設のグアナファト州の工場地域は、

現在のバハ・カリフォルニア州と異なり、

日系企業が育て上げた自動車産業の集約地を周辺に抱えている。)

 それでも、

メキシコでの現在のトヨタの生産シェアは、

米国企業が4割を占めているのに対して

わずか2%に過ぎず、2019年の新工場建設でも5%にしかならない。

 そのように臆病なトヨタを、批判の矢面に晒すことは全く道理に適わない。

 その理由をこまかに見てみよう・・・





トヨタ車の世界規模での販売・生産の地域分布(2016年3月期連結)

項目

販売A
単位:万台

生産B
単位:万台

A-B

備考

 世界

 868.1

 857.6

    10.5

 在庫消化

北米(メキシコ含む)

 283.9

 197.0

    86.9

域外輸入

  日本

 205.9

 398.1

 ▲192.2

輸出

アジア

 134.5

 160.5

 ▲  26.0

 域外輸出

 欧州

   84.4

   56.5

      27.9

 域外輸入

 中東

   74.4

     0

      74.4

 域外輸入

 中南米

   39.2

   25.5

      13.7

 域外輸入

 オセアニア

   26.0

     9.5

      16.5

 域外輸入

 アフリカ

   19.1

    10.5

        8.6 

 域外輸入

 その他

     0.7

      0

        0.7

 域外輸入

<資料出所:読売新聞から抽出。
 *現生産能力 米国トヨタ 125万台、カナダトヨタ 59万台、メキシコトヨタ 8.9万台



トヨタのメキシコ現在生産能力 8.9万台(メキシコ・シェア 2%)

  → 2019年にプラス20万台=28.9万台を予定(同 5%)


メキシコの全メーカーの現生産能力 376万台

           新車生産台数A  340万台
                        差 新車64万台→国内新車供給力
           新車輸出B    276万台

輸出比率    81.1%

           国内新車販売C  135万台

           輸入車D  18万台

           その他(中古車)供給E 59万台

           輸入車+中古車=(D+E) 77万台

国内新車販売率 42.9%

供給 =A+D+E=340+18+59=417

需要 =C+B=135+276=411        

//////////////////////////////////////////////////////////////

浜銀は2015年の輸入車を77万台としているが、
厳密な輸入車は18万台とも記しているから、
新車でない「国内流通の中古車」と小生は見做した。


//////////////////////////////////////////////////////////////           




メキシコの自動車産業の生産能力(現在と予測)


メーカー

2016年

2017年 予定

2018年 予定

2019年予定

 日産/Renault

  85.0

   85.0

   85.0

   85.0

 日産/Renault/Daimler

   23.0

     30.0

     30.0

ホンダ

    26.3

     26.3

     26.3

     26.3

トヨタ

  8.9

 8.9

 8.9

28.9

 マツダ

    25.0

     25.0

      25.0

     25.0

 日野自動車

      0.12

       0.12

        0.12

       0.12

 いすゞ自動車

     N.A.

     N.A.

     N.A.

     N.A.

 VWグループ

     85.0+NA

      85.0+NA

       85.0+NA

      88.0+NA

 BMW

       3.2

        3.2

         3.2

      18.2

GM

     80.0

     100.0

      120.0

     120.0

Ford

     51.0

       51.0

        51.0

       51.0

FCA(Chrysler)

     50.0

       50.0

        50.0

       50.0

 Daimler(Freightliner)

       7.0

         7.0

          7.0

         7.0

 起亜自動車

      15.0

       30.0

        30.0

       30.0

総合計

    437.0

     495.0

      522.0

      560.0

 USA車

  181.0

   201.0 

      221.0

      221.0

 (USA車%)

  (41.4%)

  (40.6%)

(42.3%)

 (39.5%)

(トヨタ車%)

   (  2.0%)

   (  1.8%)

(   1.7%)

(   5.2%)

(資料出所:メキシコ自動車工業会のDATAをもとに浜銀総合研究所が作成
      これを小生が抜粋・計算した)



 以上から、トヨタがメキシコ新工場建設でトランプ新大統領に非難されるのは

新大統領の大きな錯覚に過ぎない。

トヨタはもともとメキシコ工場進出を早くから断念しており、

トヨタ車の米国への供給は、

米国の現地生産車と、日本などからの輸出車(メキシコ生産は僅か)である。


メキシコ産業で生産される自動車は81%が輸出され、

その大半(72%)は米国向けであり、


自動車生産能力の4割を米国企業が担っている。


 //////////////////////////

   2015年のメキシコ車の輸出構成は
米国72%、カナダ11%、独3%、ブラジル2%、
コロンビア2%、中国2%、アルゼンチン1%、その他7%である。
 日本企業に限れば、日産は85.0万台の43%を、
ホンダは26.3万台の54%を、マツダは25.0万台の29%、
トヨタは8.9万台の91%を米国に輸出している。

   ///////////////////////////

現在、 トヨタのメキシコでの生産シェアは2.0%に過ぎず、

2019年に新工場建設を行っても、5.2%に過ぎないのである。




 むしろ、日本国での車生産がメキシコに移動していることが

呆けの小生には最大の問題であり、「 日本の産業空洞化 」に

トランプ新大統領が歯止めをかけてくれるかもしれない。

批判は、米国には当たっていないが、

日本の労働者や中小企業にとっては、

トヨタがメキシコに出て行ってもらいたくない 」のが本音である。

 しかし、国際化のためには日本は分業を行うことによって

「世界の付加価値を高めていく」ことを選んでいるのである。

 トランプ新大統領は、自分のことばかりを言う前に、

世界の真実を弁えることがその識見として重要ではないだろうか。

 米国新大統領の識見のなさに世界が呆れて、右往左往しているのが

現実かも知れない。

 「目暗、蛇におじず」ではいけないかもしれない。

 メクラの方には良い介護者が必要である。

 良いブレーンが就くことを願うばかりである。



  呆け頭、認知症気味の小生が言っても仕方がないが・・・。






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Last updated  Jan 8, 2017 02:37:22 PM
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