　 「落ちない」お守りいかが―。

V字に折れ曲がったため通行止めになっている
四万十川の岩間沈下橋（高知県四万十市西土佐岩間）
の橋桁がお守りに生まれ変わった。
撤去されたコンクリートの橋桁は、
折れ曲がっても落ちなかったことにちなみ、
同市が作製。
折れた形も“勝利のV”と、
受験シーズンの験担ぎにぴったりだ。

　同沈下橋は昨年11月、
橋脚の腐食が原因でV字に折れ曲がっている
のが見つかり、
今年3月に路面部分のコンクリートが撤去された。

　中平正宏市長が験担ぎのお守りを発案し、
今月に入り、コンクリート片を閉じ込めた
キーホルダーが完成した。
今後、道の駅「よって西土佐」や市観光協会などで
千個限定、500円（税込み）で販売。
売り上げの20％を橋の復旧費に充てるという。

　26日、市役所で完成品を披露した中平市長は
「（橋のように）苦しいときでも踏みとどまって
前に進むきっかけになれば」と期待していた。

　またこの日は、
今年9月からチャリティーTシャツを販売して、
同沈下橋の復旧支援をしていた
西土佐商工会青年部（山沖直樹部長）が、
市役所で収益の一部の50万円を市に寄付した。
（山崎友裕）

☆

４．岩間沈下橋の位置

☆

５．四万十市　VS　四万十町

高知県に「四万十市」と「四万十町」が存在

　四万十譲れぬと張り合う

※週刊ポスト2013年8月30日号

2013.08.26 16:01

　岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市などが
かかわった“元祖・暑さ対決”を、41℃連発で
すっかり過去のモノにした四万十市。
実は高知県には「四万十町」も存在する。
双方とも「四万十の名称は譲れない」
と張り合っている。

「2005年に中村市と西土佐村が合併した際に、
両市村の共通の地域資源が
四万十川であることなどから、
四万十市と決まりました。
正式に名前が決まったのはうちのほうが
半年くらい早かったと記憶しています」
（四万十市役所総務課）

　四万十市ができたのは2005年4月。
かたや、四万十川の流域の2町1村が合併して
四万十町ができたのは2006年3月と、
町のほうがやや遅い。
しかし、町側はこう反論する。

「正式に合併したのはこちらのほうが後ですが、
名称を決めたのは2004年8月10日の
合併協議会なので、こちらのほうが少し早いはず。
四万十川の近くで歴史を刻んできた私たちとは、
切っても切り離せない名称です」
（四万十町役場企画課）

　改めて四万十市側に問い合わせると、
こちらは内部会議で名称が決まったのは
2004年8月16日とのこと。
わずか6日だけ「町」のほうが
早かったことになる。

　中流域に位置する四万十町と
下流の河口近くに位置する四万十市。
どちらも「四万十」を名乗る資格があることは
間違いない。
とはいえ、県外からすると
区別がつきにくいのだが──。

☆

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Last updated Apr 29, 2020 02:17:40 PM
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