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2010.10.26
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特に変わったのが、お風呂場とトイレ。

お風呂は、何だかよくわからんが、広く浅くという
最新鋭(?)のものらしいし、トイレはウォッシュレットが
完備されていることはもちろんのこと、とにかく強力に
渦を巻いてウンコを連れ去ってしまうタイプが導入された。


それらを「凄いべ~」と言いながら、自慢げに説明する親父に対し、
「凄いね。ありがとう」とは返事しつつも、少し胸につかえるような、
一抹の寂しさを感じてしまう自分もいた。


感じていたからである。




その昔、実家の風呂場は「薪風呂」だった。


僕が大学に入る頃、ようやく普通のお風呂になったのだが、
それまでは、ずっと「薪」でお風呂を沸かしていた。


小学生の頃、薪をくべてお風呂を沸かすのが私の仕事だった。

古びたストーブのような重い鉄の塊の中に薪を詰めこみ、
下から新聞紙をうまく間に入れて、最後に火をつける。
うまくいくと、やがて乾いた木の焼ける、心地良い香りがして、
煙突を駆ける炎の音が「ゴー、ゴー」と周りに響きだす。


この音が聞こえれば、もう安心。
後は薪をドンドンくべればよい。


「ふー、一仕事終えたぜ」という心地よい感覚を感じたものだ。


もちろん、雨の日はなかなか火がつかない時もあったりして、
当時7時から放送していた「ドラゴンボール」を見るために、
焦りながら、一生懸命に火をつけたこともある。



お会いしたくはない「お友達」も、沢山登場してくれた。



よくお会いしたものだ。薪をどけた瞬間に、ワサワサと
出てこられる恐怖感たるや、今でも忘れられないね。

暖炉の置いてある場所は、半分屋外なうえ、とても温かい。
彼らにとっても過ごしやすかったのだろう。



まあ、そんなこんなで想い出のあったお風呂場は、
今や存在せず、最新鋭のものに変わった。


「時代は移ろいゆくもの」とよく言ったりするが、
それに対して、「変わってほしい」という気持ちもあり、
「変わらないでほしい」という気持ちもあり、
矛盾するような甘酸っぱいような変な気持になったり
することがある。


しかしながら、もちろん、そんな我々の気持ちとは
全く関係も無く、無情に、そして可及的速やかに、
ブルドーザーが森を押し倒していくような強引さをもって、
「時代」は変わっていく。






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Last updated  2010.10.27 00:00:32
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