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2008.04.02
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カテゴリ: 文学
ランダム読書日記 「大衆の心に生きた昭和の画家たち」 

中村嘉人 (なかむら よしひと)

PHP新書 190頁 ¥700 2007.3.1 初版第1刷発行

[目次] 

第1章 さし絵の黄金時代
第2章 ぼくらは少年探偵団
第3章 名物編集者
第4章 現役最長老のさし絵画家

第6章 再び黄金時代がやって来た
第7章 季刊誌「さしゑ」
第8章 プラトン社の「苦楽」
第9章 「寄らば切るぞ!」
第10章 「一人三人全集」
第11章 昭和の幕開け
第12章 「新青年」と江戸川乱歩
第13章 ミステリ-のさし絵画家たち
第14章 「人生劇場」と中川一政
第15章 小村雪岱
第16章 「大菩薩峠」「宮本武蔵」と石井鶴三

第18章 戦後の百花繚乱
第19章 洋画家たちの活躍
第20章 転換期の時代小説
第21章 小説さし絵の第一人者
第22章 忘れられない画家たち


「あとがき」にかえて
参考文献
人名索引 

[内容]

大正末から昭和30年代まで、テレビもゲームもパソコンもなかった
時代には、新聞や雑誌の連載小説が大きな娯楽でした(そうな)。
連載小説にはかならずついていた「さし絵」は、あるときは小説の
文章以上に心をつかんだ(そうな)。本書では昭和に活躍した
「さし絵」画家たちの名作とエピソードを紹介しています。

あまり厚くない新書版ながら、「さし絵」画家たちの周辺にいた
人たちも含めた217名もの人が出てきます。

「感想」

「中央公論」に連載された 谷崎潤一郎の「鍵」のさし絵を描いたのは
あの棟方志功だったということをはじめて知りました。

「ALWAYS 三丁目の夕日」の世界のような著者の長屋暮らしの
話しもでてきます。

私にとっては、さし絵といえば、古本で読んだ吉川英治の「宮本武蔵」
のさし絵(石井鶴三)、新聞の連載だった村上元三の「佐々木小次郎」
のさし絵(木下二介)、雑誌「少年画報」に載った伊藤彦造の剣豪や
西武劇などの緻密で躍動的なさし絵にとても忘れられない印象を
もっています。
1日がかりで写画生のようにさし絵を写し取ったことがあります。

[頁のかけら] 

○新聞小説のさし絵の仕事は毎日百万人の読者を相手に展覧会
を開いているようなものだと言ったのは、木村荘八である。

○ 雪岱が描いた雨中のおせん、行水のおせん、からだをくの字に
袂をかかえて走るおせん、蓮の花の中を駕籠でゆくおせんなど、
春信におとらぬ息をのむ美しさ、妖しさ・・・・・・。あまりのみごとな
出来栄えに「昭和の春信」と評された。
(97頁にそのおせんのさし絵が掲載されています)
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 ランダム読書日記 

 by 行道はるか YUKUMICHI Haruka (2008.4.2. No.78)






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Last updated  2008.04.02 22:15:54
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