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2008.06.24
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カテゴリ: 文学
ランダム読書日記 「絵で見る幕末日本」 

エメェ・アンベール (Aime Humbert) 茂森唯士訳

講談社学術文庫 352頁 ¥1100 2004.9.10 初版第1刷 発行

[目次] 

序- 国家と民衆の真実を明らかにするために
著者エメェ・アンベール氏と日本

第1章 渡航、長崎と下関
第2章 瀬戸内海

第4章 日本のヨーロッパ人居留地
第5章 われらの隣人
第6章 国と国民
第7章 日本人の家庭生活
第8章 ミカドの邸宅
第9章 京都の芸術と流行
第10章 金沢への遠足
第11章 タイクンの居館
第12章 鎌倉の神社仏閣
第13章 東海道
第14章 ヨーロッパの使節代表

第16章 城の周辺
第17章 江戸の商人地区
第18章 江戸の橋
第19章 本所
第20章 芸術品と工業製品

第22章 祭りと祭日
第23章 浅草と吉原

訳者のことば
原書目次一覧

[内容]

著者(1819-1900)は幕末に来日し日本国とスイス政府の間に最初
の修好通商条約を開いた第一の功労者です。
スイス時計組合の会長であり、プロイセン国王から独立しのちに
スイスに統一されたヌーシャテル臨時政府の創立者の一人でも
あるという気骨のある経歴の持ち主でもあります。
幕府との交渉がながびく間に、日本の各地をまわって
見聞きしたことをまとめたのが本書です。
原書はフランス語で書かれました。
1940年にモスクワの日本大使館に大使秘書として務めていた訳者
が劇場に行く前の時間に訪ねた古本屋の書籍の山の下から偶然
掘り出したのがその1870年サンクトペテルブルクで発行された
ロシア語訳の本でした。
これは440頁全62章にもわたる大著でした。

[感想]

この本には幕末の江戸の家庭生活、街頭の見世物、剣術道場、
芝居、お祭り、浅草の観音様、寺院、処刑場、吉原、魚屋、床屋、
履物屋、本屋などなど、スイス人の目から見たじつにさまざまなことが、
興味深く記述されています。
とくにこの本の価値を高めているのは、沢山の手書きの詳しく
正確に描かれた庶民の風俗の絵です。百聞は一見にしかず、で
これらの絵は本文をさらに助けて江戸の具体的な姿を示してくれて
います。

[頁のかけら] 

○ 男子と女子の身長の差は、ヨーロッパにおけるよりも、日本
において、比較にならぬほどその差が大きい。(男子の)平均身長
は5フィート1ないし2インチ(155cm)なのに、女は4フィート1ないし
3インチ(127cm)である。  ()内は往道の補足。

○日本人は馬に蹄鉄を打たず、藁ぐつを履かせるが、しかし、
この藁ぐつは、一日ともたないので、棄てて、新しいのと替えねば
ならない。

○世界のあらゆる大都市のうちで、江戸は、その位置と気候と
豊富な植物と流水のたくさんある点で、一番自然に恵まれている。

○江戸で最も美しい眺めは、日本橋を最高とする弓型の橋である。

(ビルや高速道路を造るために、これらはすべて破壊されてしまった)      


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 ランダム読書日記 

 by 行道はるか YUKUMICHI Haruka (2008.6.24 No.85)






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Last updated  2008.06.24 18:41:41
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