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2008.06.17
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カテゴリ: 食の歴史
ランダム読書日記 「そば通の本」 

「サライ」編集部編
小学館文庫 249頁 ¥457 1998.9.1 初版第1刷 発行

[目次] 

蕎麦通復刻版 (やぶ忠 村瀬忠太郎)

第1章 蕎麦の概況
第2章 蕎麦と風土
第3章 蕎麦の製法

第5章 蕎麦屋の習わし
第6章 蕎麦と健康
第7章 文学の登場する蕎麦
第8章 蕎麦に関する雑話
第9章 補遺

蕎麦口験学         森村誠一
日本各地のそばを訪ねて 大槻茂  (読売新聞社勤務)
解説             鵜飼良平 (上野藪蕎麦店主)

[内容]

手打ちそばが危機に瀕していた昭和5年に、
手打ち蕎麦の伝統を守ろうと、蕎麦打ち名人と言われた当時72歳

「蕎麦通」(四六書院)です。「蕎麦通復刻版」は、それを小学館
の雑誌「サライ」の編集部が復刻したものです。

目次が示すように、そばについての万般が語り尽くされていて
文庫本ながら貴重な一冊になっています。

推理小説家として著名な森村誠一氏の「蕎麦口験学」、大槻氏の

も、おつな味に仕上がっています。

[感想]

この本を読むと、そばを見る目が変わります。
この本を読むと、そばを食べに行きたくなります。

[頁のかけら] 

○ 蕎麦は年中霧が巻いていて到底穀類など尋常に実るべく
もない深山の畑地に、その霧の中でわずかに白く開花する
ともう秋冷の気に打たれて辛くも実を結ぶ。こうしてようやくに
して得られた実にあたじけない蕎麦の実が、山中の香気を
捨てざる蕎麦らしき蕎麦となるのである。山中の蕎麦といえども、
豊年どしの蕎麦は掬すべき香気を欠く。

○「オヤマカチャンリン、そばやの風鈴、もりかけ八厘」 

○夜鷹蕎麦は元来御鷹蕎麦の転訛であって、徳川時代には
夜中に火気を用いる行商は、火災を恐れて、一切禁止されて
いた。ところが将軍御用の鷹匠は、鷹を拳にして、夜行しなけ
ればならないので、この苦寒を察して、鷹匠のために特に蕎麦
の夜商人(よあきんど)だけを許したから、御鷹蕎麦といった
のだと言われている。

○ 三日月の地は朧なり蕎麦の花   芭蕉         

○蕎麦は孤独な食物である。蕎麦は一人で食するに適する
食物である。蕎麦屋は接待や宴会には向いていない。  
                               森村誠一

○たとえば、蕎麦が出てきたら、まず全体の蕎麦の状況を見て、
一番先に汁をなめてみる。で、汁を味わってもらって、その汁が
行き届いているかどうかという感じをつかんでいただく。それで、
今度は蕎麦を最初はちょっとつまんで、蕎麦だけを味わって
いただく。そうすると喉(のど)越しで、蕎麦の香りがツーと出て
くるんですよ。それを別々に味わう。で、その次に、はじめて蕎麦
を汁にちょっとつけて食べてみる。薬味は汁の味を消さぬよう、
汁の中にわさびを溶いたりはしない。ネギも本当は汁には入れない
物なんです。                       鵜飼良平




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 ランダム読書日記 

 by 行道はるか YUKUMICHI Haruka (2008.6.17 No.84)






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Last updated  2008.06.19 13:45:22
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