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2009.12.25
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カテゴリ: 文学
122 「叡智」 

ポール・ヴェルレーヌ(Paul Marie Verlaine) (河上徹太郎訳)
ダヴィッド社 210頁 1956.9.10 初版第一刷発行
原著題 Sagesse (1881)

[目次] 


原著の序

I 1-24
II 1-9




[内容]

詩の世界では、あまりにも有名な詩集です。
放浪の詩人ヴェルレーヌが37歳のとき(1881年)の詩集です。
「叡智」とは「心の貧しさ」のことに外ならない、と訳詩者はいっています。

この詩は堀口大学「ヴェルレーヌ詩集」にも含まれていますが、
私はこの河上徹太郎訳が好きです。
なお、Wikiには河上訳「叡智」として1935年芝書店版と
1994年の新潮文庫版しか載っていませんが、私のもっているのは
1956年のダヴィッド社版です。

[感想]


私が少年のころは、年末になるとジングルベルの曲が
街中に流れ、なんとなくせわしげに、しかし賑わしく、
またお正月の楽しみを控えて、1年で最も楽しい期間でした。
あの楽しみはどこへ行ってしまったのでしょうか。

サンタクロースの来ない町、正月にも餅もつかず門松もない町、

ムダを削り、街からお祭り気分をなくすと不景気になるのでしょう。
(「不景気だからお祭り気分にはなれない」というのは、ウソです)

この詩は、青春時代に出会い、その後の長い職業生活の単調さの
中でなぐさめとなった詩です。

[頁のかけら] 

○ 空は屋根の彼方で
   あんなに青く、あんなに静かに、
 樹は屋根の彼方で
   枝を揺がす。

 鐘はあすこの空で、
  やさしく鳴る
 鳥はあすこの樹で、
  悲しく歌ふ。

 あヽ神様、これが人生です、
  卑ましく静かです。
 あの平和な物音は
  街から来ます。

 --どうしたのだ?お前は又、
  涙ばかり流して?
 さあ、一体どうしたのだ、
  お前の青春は?

○ 何ものか嬰児の如妙なる心もつものあれかし。
  善よ、敬愛よ!まこと死の来らん時
  われ等に同伴(ともな)ふものぞ何?残らんものぞ何?

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 ランダム読書日記 
  by 行道はるか YUKUMICHI Haruka (2009.12.25 No.122)






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Last updated  2009.12.25 23:00:11
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