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2010.01.18
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カテゴリ: 文学
125 「悩ましい翻訳語」 -科学用語の由来と誤訳
垂水雄二(たるみ ゆうじ)
八坂書房 207頁¥1900 2009.11.25 初版第1刷発行

[目次] 

はじめに

第1章 イヌも歩けば誤訳にあたる
第2章 草木もなびく誤りへの道
第3章 人と自然を取り巻く闇
第4章 こんな訳語に誰がした

第6章 心理学用語の憂鬱
第7章 生物学用語の正しい使い方
第8章 悩ましきカタカナ語

あとがきに代えて
参考文献/索引/著者紹介

[内容]

翻訳書の編集や翻訳者としての経験から出会った誤訳に
まつわる話を、実例とともに解説した本です。

[感想]

私も一例を加えたい。

  アイルランドの大飢饉(1845-1849)の話で出るジャガイモの病名blightを

  「疫病」が正しい。
  これは、岩波「英和大辞典」(1970)などでblightの訳として
 「胴枯れ病」だけを上げているのが原因であろう。
  植物病害は英名が同じでも植物によって和名が異なる
 (別の病気ゆえ)ので、植物病理学の本でよく確かめる必要がある。

   そもそもジャガイモには胴などない!)

[頁のかけら] 

○ 聖書の日本語訳には、ナツメヤシを「しゅろ(棕櫚)」、オリーヴを
「かんらん(橄欖)」、バッタを「いなご(蝗)」にするといった誤訳が散見され
る。

○ 誤訳の実例
  great white shark 大きな白いサメ(誤訳)→ ホオジロザメ
  african wild dog アフリカ野生犬 (誤訳) → リカオン
  guinea pig     ギニア豚 (誤訳) → モルモット
  guinea fowl    ギニア鶏 (誤訳) → ホロホロチョウ
  fruit fly      ミバエ (遺伝学では誤訳) → ショウジョウバエ
  locust     イナゴ(誤訳) → バッタ (アフリカトノサマバッタ)
(聖書)
  pollution     公害(誤訳) → 汚染
  natural selection 自然選択 (著者は容認しない)→ 自然淘汰 
  control group 統制群 (誤訳) → 対照群
  warning color  警戒色 (著者は容認しない) → 警告色
  inbreeding     内婚 (遺伝学では誤訳)  → 近親交配, 近交

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 ランダム読書日記 
  by 行道はるか YUKUMICHI Haruka (2010.1.18. No.125)






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Last updated  2010.01.18 22:55:58
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