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2010.01.17
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カテゴリ: 文学
124 「害虫の誕生」 -虫からみた日本史-
瀬戸口明久
ちくま新書 217頁¥720 2009.7.10 初版第1刷発行

[目次] 

プロローグ

第1章 近世日本における「虫」
第2章 明治日本と「害虫」
第3章 病気ー植民地統治と近代都市の形成
第4章 戦争ー「敵」を科学で撃ち倒す


主要参考文献
図版出典一覧
あとがき

[内容]

江戸時代、虫は自然発生するものだと考えられていた。
そのため害虫による農業への被害はたたりとされ、
それを防ぐ方法は田圃にお札を立てるという神頼みだけだった。
当時はまだ、いわゆる「害虫」は存在していなかったのだ。
しかし、明治、大正、昭和と近代化の過程で、「害虫」は
次第に人々の手による排除の対象になっていく。
と、表紙裏に書いてあります。


と衛生害虫(ノミ、シラミ、ハエ、カ)の被害を、人はどのようにとらえ、
どのように対処してきたかが歴史を追って描かれています。

[感想]
かつては、男の子の多くは、野原を駈けずりまわって、
バッタやトンボを追いかけまわして楽しんだものでした。

いたことがあったのです。かくいう私も、父親が作ってくれた
大きめの虫かごにトノサマバッタを飼ったときの敷き草の匂い
が忘れられません。
大人になっても昆虫から離れられない人は少なくありません

[頁のかけら] 

(虫の日本史)
701年:日本最初の害虫の記録、「続日本紀」に蝗被害の記述
9世紀初: 斎部広成(いんべのひろなり)による「古語拾遺」の記述
1787年:森島中良「紅毛雑話」で顕微鏡でみた蚊やシラミの図を描く
1826年:大蔵永常「除蝗録」で「注油駆除法」を推薦
1885年:玉利喜造が殺虫剤製造のため栽培する除虫菊の種子を輸入
1895年:松村松年(しょうねん)札幌農学校ではじめて昆虫学を講義
1896年:名和靖が「名和昆虫研究所」を設立。月刊誌「昆虫世界」を発行
1899年:国立農事試験場に昆虫部設立。小貫信太郎が部長就任
1909年:台湾のイセリアカイガラムシ防除にはじめて天敵を導入
1914年:小泉丹(まこと)が台湾総督府の医動物学研究室を設立
1921年:穀物燻蒸用に毒ガス「クロールピクリン」の商業生産開始
1943年:「青色蛍光誘蛾灯」の実用化(東大、東京芝浦電気など)
1946年:GHQは日本人全員にシラミ駆除用にDDTを撒布
1950年代:有機リン殺虫剤パラチオンが輸入されニカメイガに使用される
1970年代:殺虫剤に限らず天敵やフェロモンも使う「総合防除」の導入

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 ランダム読書日記 
  by 行道はるか YUKUMICHI Haruka (2010.1.17. No.124)






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Last updated  2010.01.17 21:49:34
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