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2015.01.29
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カテゴリ: 文学
138「疎開 した四〇万冊の図書」金高謙二

幻戯書房 277頁¥2400 2013.8.15 初版第1刷発行

[目次] 

第1章文化か人か

第2章時代を映す鏡

第3章国策としての図書疎開

第4章中田邦造の読書会運動

第5章疎開の困難と障害

第6章わずかな時間差



第8章事業の打ち切り

 あとがき

[内容]

 この本の内容は、冒頭(12頁)に書かれたつぎの文章に要約されています。 

「昭和19年から20年にか けて、旧都立日比谷図書館の蔵書およそ40万冊が戦禍
を逃れるため疎開した。史上空前の大移動。1年におよぶ疎開は過酷を極め、図
書館員をはじめ都立一 中(現都立日比谷高校)や高輪商業(現高輪高校)の学
生たちが、大八車を押し、あるいはリュックを背負って、約50キロ離れた奥多摩
の多西村(現あきる野市)や埼玉県志 紀町(現志木市)などに何度も足を運ん
だ。その後、昭和20年5月25日、ア メリカ軍が投下したおびただしい焼夷弾で日
比谷図書館は全焼する。」



 戦争は、人命を奪い、家屋を破壊するだけでなく、民 族の文化や遺産をも破
壊します。

書籍の他にも、第二次大戦下のパリで、ルーブル美術館の美術品を略奪しドイツ
へ運ぼうとするナチの目から逃れて極秘に 列車で急きょ避難させた話(映画
「大列車作戦」)や、旧ソ連の農業試験場で世界から収集した貴重な作物の遺伝

夫に変装して運んで隠した、という話が伝えられています。

40万冊の本の疎開に、著名な古本商の反町茂雄氏が貢献さ れていたことをはじ
めて知りました。

戦争で失われるのは、個人の記録も同じです。私には、中学生より前の家族写真
が一枚もありません。戦災前の旧宅や祖 父・祖母の顔を思い出すすべもありま
せん。

[頁のか けら] 

○Veritas liberat (真理は われらを自由にする)

「汝等は、汝等に与えられた自由にあたいするや」

○東京市立日比谷図書館は、坪内善四郎が寄贈した『江戸名著図会』外55種87
冊、 (英国の)ゴルドン夫人が寄贈した日英文庫10万3698冊、そして、新たに
購入した2万数千冊を合わせて、明治41年11月16日に開 館した。

〇 日本点字図書館の創設者本間一夫が、昭和19年に2300冊の点字図書を茨城へ
疎開、翌年には3000冊に増えた点字図書を携え、さらに北海道増毛の実家へ疎開
した。(あとがきより)

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 ランダム読書日記 

   by  行道はるか YUKUMICHI Haruka  (2015.1.29. No.138)








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Last updated  2015.01.29 15:15:55
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