思いのままに書け!

2006年02月26日
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カテゴリ: 基本性格選定時期




 あのぬくもりを  思い出すんだ………   





 私が小学1年の頃だった…と、思う。


 兼ねてから両親と約束していたサファリパークへ行く日、
 恵まれた晴天に心もウキウキであった。


 自家用車でパーク内を廻り、
 車に近付いてくる動物たちに興奮し、
 とても楽しい時を過ごした。



 そのまま出入り口付近の駐車場に止まった。
 のろのろ運転に疲れた父は、真っ先に遊園地のベンチに座り、
 母は一番下の妹を連れて、ソフトクリームを買いに行った。


 私と真ん中の妹は、初めは父の横に座っていたのだが、
 父はベンチにもたれ、グースカ寝始めた。

 暇。

 母もなかなか帰って来ない。
 向こうのベンチでは女子高生たちが
 『やっぱ、シャア様がいいよね~!』
 とか話している。


 シャアって何だ?







ガサガサ……





 ベンチの後ろの茂みが音を立てている。
 私と真ん中の妹は、その音のする方を見た。


 なんと、かわいらしい子猫が震えながら出てきたのだ。






か、かわいい………!







 ふわふわした毛並み、かわいいお顔、
 大きな手足………。



 あれ……。猫ってこんなんだったか?



 (まあ、いいや)『お父さん、見て見て~!』
 私は寝ぼける父の顔に子猫を近付けた。



 『ん~、かわいいの~……』
 寝ぼけながらも父は子猫の頭を撫でなでなでなでなでなで……。

 『飼ってもいいでしょ~?』

 『ん~……』

 『お父さ~ん。』

 『ジュン…。』(目は覚めたようだ。)

 『なに?』













『コレはライオンの赤ちゃんだ。』










 すぐに飼育員がやってきて、
 飼う!と言い張る私と妹をなだめ、
 サファリパークの土産の菓子で丸め込まれ、
 ライオンの赤ちゃんは飼育員に連れられて行った。




 この手に抱いた感触は、いまだ消える事がない。








 そして数年後に、シャアが何者かを知り、
 はたまた数年後に、彼女たちがオタクだった事を知る。




 初めての体験だった。












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最終更新日  2006年02月27日 03時56分21秒 コメント(12) | コメントを書く
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