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2004年09月04日
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テーマ: 中国&台湾(3345)
カテゴリ: カテゴリ未分類
 朝からガイド君がやってくれた。最初僕らは8時に出発しようと合意してくれた。けれども昨日の夜シガツェに着くなりガイド君は自分のパスポートの都合で公安にいかなければならないから10時に出発しようと申し出てきた。それでは遅すぎるので、なんとか9時半出発で合意していた。ところがである、ガイド君が公安から帰ってきたのは11時半だ。もうお昼前である。それまで僕らはどこへも行けず、ただただ車の中でイライラしているしかなかった。全く、ガイド君の時間に対する概念には参ってしまう。

 相変わらずの悪路を走って、それでも車は3時過ぎにサキャの街についた。青い、小さな街だった。チベット仏教には大きく分けて4つの派閥があるのだそうだ。ゲルグ派、サキャ派、ニンマ派とあと一つなのだそうである。そしてゲルグ派はその中でも最大派閥で、有名なダライ・ラマもパンチェン・ラマも皆ゲルグ派の僧である。ラサのジョカンにしても、ポタラにしても、みんなゲルグ派のお寺だ。そして、その次に大きいのがサキャ派で、これから僕らが訪れる御寺はそのサキャ派の総本山なのだそうだ。

 なるほど、サキャ派の寺は、なんとなくであるが寺の造りが違うような気がする。まず壁画が違う。今までのおなじみの壁画はこの寺には無い。お寺の中にはいたるところにダライ・ラマならぬ、サキャ・ラマの写真が飾られていて、そんな所からも違いが浮き出る。このサキャ・ラマも中国政府の迫害から逃れるために、インドに亡命しているのだそうだ。どうでも良いことだが、彼の顔はどことなく横山やすしに似ていた。

 ここでもガイド君の力が発揮された。このサキャ派の僧はゲルグ派と違って結婚をする事が出来るそうで、その子供が次のサキャ・ラマになるという世襲制をとっているのだそうである。これはダライ・ラマが次の後継者を指定するのに対して大きな違いだった。その外寺の中にはいたるところに壷があって、その中には沢山の植物の種が入っている事などを教えてもらった。

 この寺で、特質するべきのは、御坊さんのダンスだ。ちょうど僕らが中庭に入っていった時に、少年僧が輪になってダンスを踊っていた。近くお祭りがあるそうで、だから皆で輪になって練習しているのだそうだ。年配の僧が太鼓をたたきながら、ああでもない、こうでもないといろいろと指導していた。とても滑稽な踊りで見ていてとても面白かった。ちょっとだけ阿波踊りを彷彿させられた。

 小雨の中を練習していたのだが、みんな赤紫色の袈裟の上に、同じ赤紫色の防寒具を身につけていた。どうやら赤紫色の衣装なら着ても良いらしい。おしゃれな僧の一人は、シカゴ・ブルズのウインド・ブレーカーを着ていた。彼らは僕らにも一緒に踊っていけと誘ってくれたが、時間がないので遠慮した。けれども時間があれば是非とも一緒に踊ってみたかった。それほどみんな楽しそうだった。

 もともとの予定では今日はラツェの街に泊る予定だった。けれども明日のエベレストBC(ベース・キャンプ)に行くのに備えて、更にBCに近い街、ニュー・ティンリまで足を進める事にした。道路沿いのチベットレストランの中にある、とても汚い宿で、僕らは明日に備えて早めに休む事にした。ちなみに明日の出発予定は午前6時半である。

 僕らの今回の最大の目的はエベレストを間近に見る事である。ただし雨季の終わりは雲が邪魔をして、なかなかその姿を現さないと聞いている。果たして、女神は微笑むのだろうか?  





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最終更新日  2012年04月16日 15時22分24秒
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