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宮古島に移住して
中学生映画監督作品
皆さんの中で、現在沖縄市在住の中学生・仲村りゅうご監督をご存じの方もおられると思います。
沖縄映像コンペティションで応募のあった31作品の中から、3作品に選ばれた作品の監督です。
主催は沖縄観光コンペティションビューローと日本観光協会九州支部でした。
このニュースを知った、シネマパニック宮古島の方がメールで連絡を取りあったのがキッカケとなり、上記受賞作品 「ヤギの散歩」の他に「がじゅまる」「耳切坊主」の3作品の上映が実現しました。

本当は8月7日予定だったんですが、台風8号接近で延期になっていたんです。
地元新聞のお知らせ記事で上映会がある事を知り、10日程前に入場整理券をもらいに行ってきました。
入場料は無料です。
当日は曇り空で、絶好のビーチグラス・貝拾い日和でしたので東平安名崎へ出かけたため、開演13時30分に間に合いませんでした。
すると、映画館の方が17時30分上映開始の整理券をくれたので、出直す事にしました。
時間丁度に映画館に着き、席に座るとすぐに上映開始です。

第1作目は「がじゅまる」という題名です。
中学1年生の時の作品で、沖縄の中学生とキジムナー(子供の恰好をした妖怪)の交流を描いた、30分ほどのメルフェンチックな作品です。
2作目は「耳切坊主」で、沖縄の童話をベースにした本格的ホラー映画(結構怖い!)です。
最後の3作目が「ヤギの散歩」でした。
息子の結婚式を前にして、お祝いのヤギ汁を作るためにヤギを連れ出そうとした時に逃げ出します。
大勢で追いかけても、ヤギは集落・公園・城址・浜辺などをかけまわります。
最後に砂浜に座る少年とヤギが海を見つめるシーンで終わるんですが、フアンタジックでありながらも美しい自然や観光地などを織り込んだ映像は、飽きずに見入ってしまいます。
特に、ヤギの名演技は一見の価値があります。
上映が終わってから、監督・俳優の舞台挨拶・インタビューがありました。

小学校3年の時から、家にあったホームビデオカメラで映画を作りだして、すでに30作品以上になるそうです。
「映画創り」というと、すごくお金も労力もかかってとてもできないと思いがちですが、
彼は「運動会の子供を写す感覚で、家のビデオカメラで物語を撮るだけだから・・・」と言っていました。
肩に力が入っていないのがいいんでしょう。
カメラを市販の台車に乗せて走らせるレールや、俳優の声を拾うためマイクを伸ばす棒など、監督の手作り品が方々で活用されています。
俳優も同級生で(ヤギの散歩で、初めてプロ俳優を起用)、脚本・音楽・美術なども一人で担当するという事でした。
3作品それぞれに趣きが違いますが、子供だましではなく大人も子供もそれぞれに楽しめる映画にキチンと仕上がっていました。
ヤギの名演技を引き出す工夫に関する質問が観客からあったんですが、実は2匹(兄弟)居たんだそうです。
俳優のヤギが、カメラの横にいる兄弟ヤギめがけて走ってくるという裏話や、浜辺で少年の横に立って海や少年を見つめるシーンでは、ヤギが動かないようにスタッフが影で押さえていたなどのエピソード紹介もありました 。
撮影場所への移動は、台車を押しての徒歩、自転車に道具を乗せて移動など、中学生らしい苦労もあるようです(時には自動車に便乗もあったようですが)。
今回、宮古島に来たのを利用して、宮古島の南西に隣接する来間島を舞台とした「島の時間」という作品の撮影をしているそうです。
来間島の少年たちが俳優として登場するそうで、今年の11月に完成予定といっていました。
仲村監督と意気投合し、今回の上映会実現に奔走されていたシネマパニック宮古島の方々の熱意が、きっと11月上映会を実現してくれるんではないでしょうか。
今から楽しみにしつつ、映画館を出ようとしたら、仲村監督と「がじゅまる」でキジムナーを主演した同級生の俳優・池味くんがいたので、写真を撮らせてもらいました。
もし皆さんのお近くで上映会がありましたら、是非、見に行かれてはいかがでしょうか?
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