里山暮らし、ときどきヨーロッパ・ロングステイ

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2010年03月26日
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カテゴリ: 葦牙ジャーナル
下山事件1三越.jpg
<日本橋・三越本店 上得意用の南口 2010.3.20撮影>
下山事件
昭和24年、下山国鉄総裁はこの南口で、
運転手に『5分ほど待っててくれ』と言い残し
デパートに入ったきり、そのまま忽然と消えてしまった。
南口には今でも運転手付のお客様の車が並んでいます‥

下山事件発生とその時代
日本がまだアメリカの占領下にあった昭和24年におきた事件。
前回の古本屋さん訪問に続く、あしかびジャーナルの取材です。
リミンとハジメの新・相棒コンビが事件の現場を歩いてきました。

写真手前のレンガ色の建物が、
下山事件やゾルゲ事件のキーワードともいえそうな
かの有名な室町にあったライカビルの跡。
       ↓
下山事件3ライカビル.jpg

当時、カメラのライカ代理店のシュミット商会が入っていたので
通称「ライカビル」呼ばれていた。
ここに問題の、謎の亜細亜産業(アジアサンギョウ)があったのですが‥
前方右手に見える三越本店まで、その頃から地下道でつながっています。

亜細亜産業には、GHQの諜報(謀略?)機関キャノン中佐の
プライベートルームがあり大勢の機関員が出入りしていた。

下山事件にも深くかかわっていたという
なにかと曰くの多いライカビルですが、
お江戸日本橋のこの界隈はデパートの賑わいが嘘のように、
今でもまるで別世界のようにみえます‥

IMG_9766.jpg

三越で運転手を待たせたまま失踪した下山総裁は、
その後、なぜか、浅草から東武伊勢崎線に乗って
五反野駅周辺で大勢の人に目撃されている。

下山事件4五反野.jpg

五反野駅では駅員に「この辺に旅館はないかね?」と聞き、
駅から数分にある末広旅館で夕方まで休憩したとされている。

これは末広旅館の女将の証言だが、
作家の松本清張は五反野あたりをうろついてみせた
下山総裁は複数人の替え玉であろうと推理している。

しもやま事件旅館_1.jpg

写真当時の末広旅館はすでに無くなり
現在は不動産屋のビルに建て替えられている。
          ↓
下山事件5末広旅館跡.jpg

旅館は無かったけれど、
お隣にその頃からずうっと住んでいるお宅はあった。
当時は藁ぶき屋根だったとのこと。
古い写真に写っている立木はここの家の木でした。

ちょうど庭を掃除していたのが、この家のおじいちゃま。
今年九十歳になられるそうだが頭も体もテキパキしてる方、
『下山さんの事件の頃は毎日大勢の人でたいへんだったよ。
 当時を知っている家も、今じゃウチくらいだろうね』

下山事件6隣のおじいちゃん.jpg

『あそこに見えるガードをくぐって右に行くと、
 下山さんの石碑があるから、行ってごらん』
事件当時、自分は戦争から帰ったばかりでねと話してくれました。

歩きづめで疲れた私は、よっぽどタクシーに乗ろうよと
言おうとしたけれど、ここはやはり現場百回、刑事の勘、
足であるかにゃ謎解きも閃かないわね‥と、
いつになく張りきって
しかたなく相棒のハジメ君は荷物持ちに。

下山事件9石.jpg

事件現場の線路は今では高架になってしまい近寄れないし、
現場近くに建立したはずの追憶碑もガード脇に移されて
世の中の片隅に追いやられ、事件も忘れられたかのように‥

しもやま事件1jpg.jpg
7月5日の出勤途中、
日本橋の三越デパート本店から消えた下山総裁は、
翌6日未明、JR常磐線で轢断死体となって発見された。

現場となった常磐線は、向うに見える東武伊勢崎線と
お互い大きくカーブしながら交差しているところ。
事件はどしゃぶり雨の真夜中のことだった。


下山事件8線路.jpg
<線路上、電車の位置あたりが現場と思われるが‥ 2010.3.20 苦心の撮影>

自殺か、他殺か、捜査当局、ジャーナリズム、法医学界を
それぞれ二分した前例のない昭和の時代の大事件、
真相は謎に包まれたまま時効成立で迷宮入りとなった‥

新・相棒コンビも残念ながら事件解明につながりそうな
新たな発見は何も無し。

とりあえず紅茶を淹れて、ゆっくり考えよう‥
事件はまだ終わっていない。

【参考文献】
・日本の黒い霧:松本清張全集より
・謀殺・下山事件:朝日新聞記者 矢田喜美雄
・葬られた夏:朝日新聞記者 諸永裕司
・下山事件 最後の証言:柴田哲孝 その他


・当時のモノクロ写真はYahoo画像倉庫よりお借りしました。
 その他のオリジナル画像はすべて2010.3.20撮影





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最終更新日  2010年05月28日 20時31分38秒
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