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二日間の休みを終えて出勤すると、居たはずの患者さんのベットが空になっていた。予防着(前掛けのようなもの)に手を通すのももどかしく「ね!どうしたの?」驚いている私に「昨夜の夜勤帯に入ったときからレベルダウンがあって、今朝方…だった」とのこと。ああー。
○○さん72歳男性は、脳梗塞による半身麻痺があり、燕下不良の為に胃瘻のチュウブが入っていた。それに気管切開後のカニューレが入った状態で声も出せず、他の病院から転医されて来たのだった。それでも意識はしっかりしていたので、訪室のたびに書いたりゆっくりと問いかけることで目で頷いたり、首を振って返事をしてくれるので意思の疎通は出来ていたから、職場に行く楽しみの一つにもなっていた。
それが、3ヶ月休んで職場復帰したときには、完全に寝たきり状態でほぼ痛覚も無くなっていて(この間脳梗塞の再発があり)余りの変わりように心を痛めていた矢先だったので、何ともやりきれない思い。たった一言も話せずに逝ってしまった患者さんと、ほぼ直前まで会話が出来ていた主人のことがふと重なってしまう。急に消えてしまった人のことを偲んだ一日。どうにもならないことがつづく。
逝く夫(つま)に礼言われたること極暑 諏訪りんどう
