山句都さん、こちらこそ。

ネット句会が縁で手に入った(知った)本でしたが、こんなに愉しい本だとは感激の至りです。思えば冷や汗の出るような体験を受けてやったことで多くの方に巡り会えました。(苦あれば楽あり)ですね。

そしてブログを始めたことで、何方とも逢うことが出来るのですね。時にはいきなり飛び込んでも「失礼な!何者!」と叱られることもなく、散歩が好きな方に会えたり、料理の好きな方に会えたり、それでいて直ぐに親しく会話ができたり、ブログをやっていて本当に良かった!!と心から思っています。やっぱり。(まだ山下清殿への思いが膨らんで…)

(2008年01月19日 15時42分06秒)

りんどうの俳句ブログ

りんどうの俳句ブログ

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

りんどう21

りんどう21

カレンダー

コメント新着

たんぽぽ@ 退院 9月号の同人作品、トトロの句があって嬉…
白桃@ よかった! すぐ退院出来てよかったです。 一瞬、入…
ひろむ@ なるほど 男料理ですか。太穂先生の句に「男の厨」…
ひろむ@ 心配です ちぇりーさん、お母さんをよろしくお願い…
やまがたりんどう@ お大事にしてください ちぇりーさん りんどうさんには大変お世…

フリーページ

2008年01月17日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類

小沢信男著「裸の大将一代記・山下清の見た夢」を読み終えたが、実に愉しい本であった。
山下清の評伝ともいえるが、著者自身がとことん登場人物に惚れ込まない限り、こんなに愉しく書けないだろうと思うほど軽妙な筆運びで、山下清の語り口と相俟って何度かお臍がよじれる思い。

山下清の生き様は、大正に生まれ戦前・戦後・そして高度経済成長期という慌ただしい時代を一気に駆け抜け、とてつもなく自由に生きた大放浪画家だったというから、誰でも共感を呼ぶところ。放浪したという1935年~54年は多分もののない時代、食べ物がようやく行き渡るようになった頃であろうにルンペン生活が出来たというから、今とは人情が大きく違う時代だったのでは無いだろうか。

そういえば現代は日本全国が都会化してしまって、一頃のように田舎らしい田舎が無くなっているようにも思える。腰を掛けて話をする「縁側」というなつかしい場所もなくなってしまった。以下、徳川夢声との対談のひとこま。

「…徳川さんてんだね。徳川さんというと、どんなひと?ちょっとわかるけどね。ラジオで放送するの、たいてい徳川さんかい。…ぼくの絵は、兵隊の位になおすと、どのへんですか?天皇陛下に、絵をかいてくれっていわれたら、ふつうのひととおなじ絵じゃあ、おかしいだろうな。どのくらいのおおきさかな。…そのタバコ兵隊の位になおすと、どのくらい?大将というと、どのタバコだろうな。…ぼくの知能は劣ってるの?どのくらい劣ってるの?ああ、くたびれたな、すこし。」

羽田発(機内でスチュワーデスとの会話)「おばさん、おばさん、この飛行機はジェット機で、ジェット機はふつうの飛行機よりずっと早いので、ときどきかじを下にむけないと、地球のそとにとびだしやしませんか。ねえさん、ねえさん、それではそうじゅう士はたまには高さをはかる機かいを見るのわすれて、地球の外へとびだしかけたことはありませんか?…」というように。ああー。なんと純真な山下清殿。

ものが有り余って人の心がすさんでしまった現代の世相を、山下清流に「兵隊の位になおすと、どのくらい?」、「さあ!二等兵」かも知れないけれど…。ああー。願わくばタイムスリップして山下清画伯に逢いたい!!

            バスを待ち大路の春をうたがわず  石田波郷

春を待つ。.jpg

        






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年01月18日 09時13分10秒
コメント(6) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


雁之助さん  
まろ0301  さん
 雁之助さんが、画伯を演じた事で有名な「裸の大将」。
 舞台を観ていた山下さん、「ぼ、ぼくがどうしてあそこにいるのかな」とおっしゃったそうです。
 好きですね・・。
 紹介されているエピソードも良いですね。 (2008年01月18日 22時49分29秒)

Re:雁之助さん(01/17)  
りんどう21  さん
まろ0301さん、そうですね。

> 雁之助さんが、画伯を演じた事で有名な「裸の大将」。

◇そうですね。その前に小林桂樹も演じていたようですね。邪気のない清の動きように「山下清役はむずかしいですなアーと深刻な表情だった。…というくだりもありますが雁之助のこと、清が世話になった式場隆三郎にも返事に困るような質問を何度も繰り返したことなどの逸話に触れながら著者は、

(山下清は自分が自分であることの自尊心のほかには、なにも求めることのない人間。そのカラッポが、吸取紙のように、掃除機のように、人々の毒気を抜くらしくもあった。そこで人々はほんらいの自分にもどるのであるか。隆三郎も、桂樹も、雁之助も、誰も、彼も、頑固な清と共同するならば、おのがじしの個性がかがやくのでもあるらしかった。だから「裸の大将」なんだ、やっぱり。)

と、山下清の口癖「やっぱり。」で一章を止めています。この辺りが文章の巧さだな「やっぱり。」と私もおもう次第であります。
(2008年01月19日 11時16分48秒)

画伯に逢いたい!!。  
山句都 さん
こんにちはーーー。
昨夜は遠いいところを逢いに来ていただきありがとうございます。小沢信男さんの「裸の大将一代記」読まれたのですねーーー。
小沢信男さんの講演会がなかったらりんどうさんと知り合いになれなかったのですね。世の中とは不思議なものだとつくづく思う今日この頃です。
これからが寒さ本番です。風邪などひきませんようにおからだにお気をつけられて御健吟ください。 (2008年01月19日 14時02分42秒)

Re:画伯に逢いたい!!。(01/17)  
りんどう21  さん

山下清で一句を期待します  
aladdin1983  さん
小沢信男さんとの出会いも良かったね。
山下清の放浪もちゃんと季節を見ながらしているみたいですね。
俳人でも山頭火は、乞食(こつじき)の旅でした。
僧形をしていても、僧ではない、その悲しみもあったように思います。四国九州では「ほいと」と呼んでいたようですが。 (2008年01月20日 00時48分48秒)

小沢信男先生と山下清。  
りんどう21  さん
aladdin1983さん。

◇はい!これだけ愉しい文章が書けるとは、いいですね。山下清のように純真で筋金の入った「ルンペン」あこがれます。但し今の世の中では無理ですけどね。人間貧しい時代の方が人に優しくなれるのだ!ということも学習しました。


(2008年01月21日 13時24分17秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: