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僕が彼を初めて見たのは、ヘルタに所属している時だ。26番を背負い、ドイツには珍しくファンタジーを醸し出す選手だなという印象だった。一目見て、素晴らしい選手だと思ったのを今でも覚えている。右足のキックはベッカム並。ドリブルも得意だ。何もかもを備えた完璧な選手であることは間違いなかった。しかし、昔から彼は故障を抱えていた。中でも慢性的な膝の故障は、結局最後までプレーに影響してしまった。怪我さえなければ、今頃恐ろしい選手になっていることは間違いない。しかし、諸刃の膝を持っていても、バイエルンが躊躇いなく契約したことに彼の偉大さが伺えるだろう。バイエルン移籍後、出場した試合は少なかったが、印象に残るプレーをしていた。バラックも「彼は天才だ!!」と絶賛していた。しかし、復帰しては離脱、復帰しては離脱…この繰り返しは彼のメンタルを蝕んでいった。チームからの絶大な期待、天才故の葛藤、プライベートの問題…数多くの要素が重なり、彼は遂にうつ病になってしまった。それでも諦めることなく、復帰を果たし、2006年W杯の出場は確実視されていた。だが…2002年同様、大会前に負傷してしまった。ここまで来ると悲運としか言い様がない。
何とかもう一華咲かせてもらいたかった。本当に応援していた選手の一人だったからだ。これから、どのような人生を歩んでいくのかはわからないが、ゆっくりした幸せな人生を歩んでもらいたい。そして、いつかサッカー界に指導者として戻って来て、W杯に出場してもらいたい。“人の痛みがわかる監督”ダイスラーはきっといつか輝くはずだ。
ありがとう!!セバスティアン!!
「参考画像:gettyimages」
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