二律背反

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2008.03.26
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土曜日の昼下がりだし、メインの改札口でもないから人気もなく、

直ぐに分かるかとおもったのだが、

意外な人混みで彼女を見つけのに少々手間取ってしまった。

メールに書かれていたように銀色のバッグを抱えた小柄な女性は、

これから逢うことが、ごく自然であるように、

雰囲気に溶け込む感じで、ごく普通に立っていた。

予め写メを送っていたので、向こうから先に気付いて控えめに微笑み

何度も会っている相手に対するような自然な表情をしている。



メールサイトで知り合ってまだ、半月くらい。

特に逢う事を意識していたわけではないのだが、

たまたま土曜日の昼下がりにお互いの時間がある事がわかり…。

路線の乗り換えの面倒の少ない場所と言うことで選んだ日暮里。

地図では近くにホテル街があるはずだが、訪れるのは実は初めてなのだ。

駅の階段を下りると、こぢんまりとした駅前の繁華街がある。

東口がメインなので南口から降りるとその外れ、

直ぐに小さな会社のビルが軒を並べ始める。

土曜日のため、どこもシャッターが降りていて

ようやく春めいた暖かい陽差しの中で居眠りをしている街並みだ。

時折、自転車がのんびりと行き過ぎる。



住宅街の狭い路地に紛れ込んでしまう。

地番をみると「台東区根岸」。

なるほど、あの有名な『根岸の里の侘住居(わびすまい)』の発祥の地と言われると

納得してしまう景色である。

ほどなくして、住宅街の中に忽然とラブ○が現われた。



冷蔵庫からラガービールを取り出してグラスに注ぐ…。













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Last updated  2008.03.26 23:14:21
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