私の父親は、剣道家でした。
6段の腕前でした。
厳しい父親でした。
本当に、本当に、礼儀作法には、厳しい父親でした。
伊勢神宮とか、熱田神宮とか、滝の修行とか、よく子供の頃から、
一緒に、出かけて、参拝していました。
そんな父親を大学3年に胃がんで、亡くしました。
モノの考え方や、見方をよく教えてくれました。
「いいか、としあき~。 物事には、いろいろな見方がある。
お父さんは なぁ~
他人と意見が食い違ったら、どういう見方を相手は、しているのか???
そこを見つけるんだよ。
相手の言い分もある。
それを言葉や、声の大きさで、威圧しては、ダメだよ。
諭すことが、大切だぞ。
気付かせることだよ。
・・・・・・と教えてくれました。
私が、高校生だったと記憶しています。
政治討論会の番組を父親と見ていました。
「いいか~、としあき。
自民党 社会党、共産党・・・・・物事の出発点が違うんだよ。
信号機と同じだよ。
青は、進め、 赤は、止まれ。
では、黄色は、??????????
ケースバイケースなんだよ~。
状況判断なんだよ。
理想は、大切だ。
でも、現実とのバランス感覚が必要なんだよ~。
剣道も同じ。
相手との力と力ではなく、想いなんだよ。
相手の選手の眼を見て、何を狙っているのか?
メンなのか? コテなのか? ドウなのか?
それを見抜くんだよ~。
それには、すべて、経験することなんだよ。
本や、先生の話しを聞いているだけでは、剣道は、うまくならない。
失敗して、学ぶ。
お父さんは、国体に出場した。
絶対 優勝できる自信を持っていた。
それなのに、その前日に力をつけるために、
うなぎを食べた。
それが、まずかった。腹の調子を悪くして、
もう、試合どころではなかった。
普段 慣れない事をやるな!
練習で、出来ないことが、本番の試合に出来ることは無い。
練習は、うそをつかない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・昭和55年10月に父親は、天国に行きました。
私の子供らは、父親のことを当然知る由(よし)も、ありませんが、
時々、父親の話しをするように、なりました。
私も、やっと、父親らしくなったかも???????????
