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原子力を学ぶ学生が減少していると言う。今、原発は稼働率も低く、その気味悪さに「原子力を専攻している」と言えないようなムードが漂うらしい。ヨーロッパではすでに脱原発の方向が出ているが、日本の動きは鈍い。
もう原発の初期のものの廃炉が20年ほどに迫っていて、解体する技術者がいなくなるのでその対応として原子力工学科を作ると言う、なんとも姑息なエネルギー政策だが、このエネルギー資源のない日本で、ほんの50年ばかりの寿命しかない原子力発電所を作って、本当に二酸化炭素の排出量が抑制できるのだろうか。建設と資材の生産、そして高レベル放射性廃棄物を処分するエネルギーで収支が合うとは思えないし、疑問を解決してくれる収支計算も見たことがないのだ。
一方、これも国の策で行われた杉の植林。間伐ができず、山が死ぬような結果になっている。薪で発電などと言ったら非現実的なのだろうか。風力発電も管理が悪くて壊れたり、使えなくなったりしていると言う話も聞く。
何によらずこの国は迷走している。廃炉のためだけに技術者を育てるのか。原子力と言うのは真の姿が分からないように隠されているのではないか。御用学者とアメリカ追随主義者が「要らんことを言うな、知るな」で進めてきたのではないのか。そんな姿勢が何より迷走を深めている気がする。本当に安全なのなら、大都市近郊に作るのが経済的なはずだが、そんな原発は一つもない。
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