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子供の障害が分かってから、比較的早くに後見人制度があることは知っていたが、実際にどんなものかについては日々の雑用に紛れ、最近まで放っていた。昔は銀行がやってくれたりしていたらしいが、今はそんなことはしてくれまい。
ともかく、本人の判断能力が劣っているので、えてして本人よりも周囲の都合での判断になってしまう。障害者本人の意向を尊重するために、 本人の権利を守るのが後見人だ。しかし現実問題、本人が言葉を持たなかったりする場合も少なくない。そこで兵庫県の育成会は、「まず親が後見人になってみよう」と言うことで、必要な知識をつけるために今回の講座が開かれたのだ。
六甲おろしが吹き、雪の舞う寒い天気だったが、30人ほどの受講者が集まった。阪神間の熱意に比べ、西の方は温度差がある。人口40万の姫路市でさえも参加は1名。尼崎、西宮はそれぞれ10人近い参加。神戸市は別枠らしい。
県の職員による兵庫県の助成制度の説明は、はっきり言って眠かった。ただ、予算はグループホームに転換して行くようにしてあったが、箱よりも人を、と言う要請は何人もの人がしていた。確かに、今の福祉の職員の給料は安すぎる。家庭を運営して行くにはほど遠いような額だ。 有閑マダム(古い言葉!)ならともかく、家を切り盛りするにはほど遠い。
次はもと養護学校の先生による障害別の理解。さすがに先生、受講者の心理を読み取り、眠そうになったら「障害の疑似体験」を持ち出し、眠気を飛ばしてくれた。「本人の意向をいかに聞き出すか、それに注力してください」と言う言葉が心に残った。
そして帰ってニュースを見ると、福祉作業所が経費の高騰を理由に、作業規模を縮小していると言う。 もともと「稼ぐ」体質ではないので、原料やガソリンの値上げには実にもろい。行政の援助なしにはやっていけない、と言う報道はなんとも切ない。
講座はおよそ2週間に一度、4回開かれる。
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