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共産主義が解体した時、マルクス経済学の破綻といわれたが、新聞で読んだ題目のAERAがあったので図書館で読んでみた。マルクス経済学は教養課程でとったが、ほとんど居眠りばかりで覚えていない。かといって、資本論を読んでみるほど根性もないので、ダイジェスト版のこんなものを読むことになる。
最後の救貧院と言うもの、これがどうにも労働にありつけなかった人の施しものをするところかと思いきや、何と「これ以外にお前の生きる道はない」とばかりに、大貧民の強制労働を押し付けるところだったらしい。
もちろん、格差は今よりもはるかに大きなものだった。でも、労働者の権利がどんどんと侵食され、「派遣労働」の名のもとに労働組合の支援もなく、交渉権もなく、行ってみるまで何をするのかも教えてもらえず、合わなければ交通費も出ずに帰される、と言う話を聞くと、本当に労働の剰余価値の搾取と言うことが具体的に見えてくる。ピンハネのレベルの問題だ。
会社が空前の利益を出すのに社員の可処分所得は増えない。資本家のところに金が集中して、大排気量の飛行機に乗り、酸素を消費している。大排気量の自動車も。地球環境を守るときれい事をいうが、京都議定書に背くようなことばかりする経済界だ。資本論の再解説には説得力がある。
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