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農産物に贋造(要するに偽物を作る事)がなされると、その影響はとてつもなく広がる事が今回の事故米と牛乳のメラミン混入でよく分かった。加工品は二次、三次と使われて、米粉からデンプン加工品、更にはオムレツの増量にまで広がっている。
売れればいい、安ければいい、という資本主義の暴走がこんな結果を招いたと言う事だ。逆に、本当に安全な食べ物は自分で作るしかない、或いは地産地消しかないとも言える。農業が工業に比べて生産性が低い、と言うのは米の値段が上がらなかったから。土地を育て、地球を育てる事への投資を怠ったからだ。食物連鎖は、上位生物の生産物(排泄物)が再び土に戻り、植物の生育に使われる事で長い歴史を保ってきた。化学肥料は飛躍的な増産をもたらしたが、食物連鎖を断ち切ったとも言える。
安全に食べようと思えば、それなりの負担が必要なのである。私たちの食物は、総窒素を化学的に測る事で「たんぱく質」としてきたが、この分析には時間がかかる。少し前から、非破壊で品質を評価する方法が一般化してきている。遠赤外線を検体にあてて、その吸収を測定する。非常に短時間で処理できるのが特徴だ。多分メラミンの特異な構造から、非破壊検査が有効になっていくだろう。
贋造と言うのは数十年前にはあったけれども、今はほとんどないのが現状だと言うが、中国でこのような事件が起きたら、当然信用は出来ない。中国に自前の分析機はないだろうから、これも商機としてまた売り込みが始まるのだろう。しかし、機械を買ってもちゃんと使える技術屋さんがいるかどうか。やはり一番時間がかかるのは育成だ。
自民党にも、しっかりとそのつけ回しがきている。 総裁選も白けたものだ。人材が育っているのは社共だけではないのだろうか。
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