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千住文子氏、千住真理子氏の母君である。千住真理子氏は3人兄弟で、2人の兄はいずれも東京芸術大学に進み、日本画や作曲で活躍されているらしい。意外にも真理子氏は慶応義塾の卒業だそうである。小さい時からプロの道を歩いてきたものとして、体が楽器の一部になっているようなところがあるらしい。
こんな世界になってくると、その楽器が自分の一部になりうるか、と言うような判断基準になるようだ。くだんのストラディバリウスはスイスで、ほぼ未使用の状態で見つかったのだそうだ。そして、持ち主が亡くなった遺言に、「商売人の手に渡してはならぬ、ずっと演奏に使われるように」と、楽器市場に出てこなかったそうだ。
著者の夫君は、早くに亡くなったそうだが、「他人の楽器を借りて演奏するような事はダメ」と言われていたそうである。ストラディバリウスが届いてからの一家挙げての購入のための金策は困難だったようだが、それを経て家族の一員となった、とある。呼んでいるうちに涙が出てきてしまった。ほんの1時間ほどで読んでしまえ、爽やかさの残る本である。
ドライバーの感謝の意 2024年11月26日
新聞の印刷ミス 2024年11月11日
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