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弟が正月の挨拶にやってきた。島根大学に通っている姪も一緒。島根と言えば、島根県立大学の女子学生が惨殺された事件がまだ解決していないが、被害者の兄弟を弟の同級生が教えていて、その心理的ケアで大変だったそうだ。
この姪、ちょっとハリセンボンの春奈さんに似ていて、その生活ぶりが面白い。学生だから食費は出来るだけ押さえたい、と賞味期限ぎりぎりの見切り品を主食にしているそうだ。「野菜が好き」その理由は洗って切っただけで食べられるからだそうだ。1日の目標は食費500円というから、かなりしっかりした節約家と言えるだろう。
単位は大丈夫かい、などと親を前にぶしつけな質問をすると、「英語が危ない」のだそうだ。今の大学では、TOEICをやってクラスを分けるらしい。彼女はまあ下の方らしいが、中学の時に教科書丸暗記作戦で切り抜けたと言う。例えば空欄に入れえる単語を、丸暗記で覚えるものだから、なぜその単語(名詞、副詞・・・)が入るのかは分からないですんだらしい。当然教科書の中から出るから学校の試験には十分なのだが、応用が出来ないと言う。で、高校ではちんぷんかんぷんになってしまったのだそうだ。それを引きずりながら理工学部にはいった。
私もドイツ語で同じような思いをしたことがあるが、教科書を開くとまずあくびが出る。読み始めるとすぐに眠くなる。それと同じ状態だそうだ。「どうしよう?」弟は数学の教師である。 興味を持てるものを英語で読んでみたら?ゲームが好きだと言うからほんじゃ英語版のゲームでもやってみれば?と言うと、娘は「アカンアカン、読まんでも遊べる」息子は「僕は鉄道の本を読みたかったからそこから英語を覚えた」果ては「漫画の英語版でどや?」とおおいにこの話題で盛り上がった次第だ。
結局、意味を理解しない丸暗記はこういう結果を呼ぶ。 これはどの教科にも共通することだろう。大学生の学力が落ちている、と言うのはしばしば取り上げられるが、その原因はやはり学習の方法が良くない、特に導入でつまづいている、と言うことではないだろうか。
読まざるを得ない状況におかれても、はじめから意欲が萎えているようでは実効も上がるまい。パソコンの黎明期、VisiCalcのマニュアルが英語しかなくて必死で読んだのを懐かしく思いだした。つまづいたこともあるけれど、結局導入部はうまく行っていたのだろう。その頃生まれたのがうちの息子である。思えば英語のマニュアルをそこらに広げまくっていた頃だ。整理整頓が悪いのも引き継いでいる。
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