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講談社現代新書 孫崎亨。この副題、普天間のことではない。昨年3月の刊行だからまだ自民党政権の時代だ。著者は外務省から防衛大の教授と言う職歴で既に退官されているとのこと。
まことに辛辣、アメリカからいわせれば「日本には戦略などと言うものがない。我々がプランを作ってその通りにさせる。経済には敏感だからそれに絡めて話をするのがよい」のだそうだ。私もそう思う。対外戦略と言えるものが無く、アメリカの言いなりなのである。「アメリカの言うことを聞かないと総理になれない」という危機意識を持っているらしい。まあ、菅氏がそうかどうかは知らないが、若い時にはもっと反米的?だったと聞いている。
政府が何か言いだしたら、それがアメリカのいう何かとからんでいると考えると、物事が非常に面白くなってくる。小泉に始まる官僚叩きもアメリカの得になる。いわば仮想敵を作り、戦争を始める時には「どっちが得かよ~く考える」 そして自分の金を使いたくなくて同盟国に出させるには?という事を考える訳だ。
子供の学力が落ちたと言う報告があるが、ゆとり教育がその原因だと言う。週休2日を学校に適用したのも「グローバルスタンダード」と言う訳の分からないものだったのではないか。考えない人間を育て、「左翼は悪」(いまだにこういう人がいるのに驚いた)マスコミによる思想誘導・・・アメリカが得をする、と言う立場をとると、トヨタのリコールもその一環ではなかったのかと言う気になる。
とてもその内容はこの文に反映出来そうにない。 しかし、軍備の無い日本が生き延びていくためには「弱者の味方」と言う実績が一番安全保障に有効なのではないかと言う気がする。ODAのムダ、というのも本当か?マスコミは疑ってかかったほうがいい。そのためには、ホワイトハウスから出される原本を自分で読めるような力をつけることだ。一次情報が一番正確だから。
ちなみに、この類いの本は初めて読んだが、戦略とは謀だと言う。たしかにそうだ。子供が何かをねだる時を見るとよく分かる。「みんな持ってる」(グローバルスタンダード)空気を読め(長いものにはまかれろ) グロ−バルな論理ではさらさら無い。海兵隊が抑止力、これも実態を英語で調べた方がいい。
今日の日記は支離滅裂。要するにこの程度の断片的理解なんですな。
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