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待ちに待った?発声強化練習。普段出来ない体育会系の訓練である。私の若い頃は(・・・といい出すともはや若くない証拠だが)文化系と思っていたのに合宿中は朝のランニング、昼のテニス、責任飯、おなかの上に先輩を乗せて発声するなどのトレーニングがあった。
今から思うと疑問に思うこともないではないが、足あげ、上体起こし、腰のひねりなどのストレッチをたっぷり1時間近くやってもらった。これは多分、腹筋まわりのインナーマッスルを間接的に動かし、結局呼吸の支えに役に立つものと思っている。私自身もやはりいつもより声が揺れなくなった。みんな大汗。まだ会場の冷房が充分でなく、床が暖かい。
呼吸法から発声はいつもの通り。「はい、ウシガエルの鳴き方で腹筋で送る空気で音を出して」「2回鳴いたら音をつけましょう」のどに引っかけるような発声の人もこの方法でだいぶ修正出来たようだ。
つぎは「あえいおう」の発音練習。どうもぱっとしないので「鏡持ってる?」いやまあ、発声練習の基本なんですが、誰も持ってない。(素顔で勝負出来る人ばかり?)ところがここは小学校、廊下の手洗い場には鏡が蛇口の数だけくっついているのだ。これはありがたいが、子供用だから大人の我々には位置が低すぎる。廊下は冷房がなく、少々暑いが、「それじゃ椅子を持って、鏡の前に並んで下さい。自分の顔と隣のひとの顔が鏡越しに見えるように、そして私の口と比較して下さい」事実上マンツーマンでの練習だ。
これで一番違いが出るのが「い」の発音で、歯が見えているかどうか。「上の前歯をむき出しにして下さい」廊下で響きもいいのだが、音が抜けてきたのを感じてもらった。「呟きから歌への発展」とでも言おうか。 いい気分になってピアノのところに戻ってくると、また呟きに。少し気長に攻めるしか仕方ないようだ。ある意味、「疲労慣れ」してもらわないと。
でも、随分響きが前にとぶようになった。聴衆に聞いてもらうには何よりも「聞ける言葉で歌うこと」が基本になろう。練習曲も聞いた感じが随分明るくなり、汽車が走り出した。「~明るい希望が待っている 走れ 走れ 走れ~ がんばってがんばって 走れよ~」と言ったところ。
こんな練習を提案してくれた指揮者に感謝。
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