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昨日一日付き合ってくれた3つ下のI君は高校の数学教師だが、今は管理職になっている。しかし今も定期的にボイストレーニングを受け、10人ほどのアンサンブルに参加していると言う。声を張り上げてのどを潰す教師が珍しくない中、昔からのバスの声を保っているのには感心した。
学生時代、学生ボイトレの同級の女子学生に「おまえの言うことは理解できん」と言って泣かせてしまった英雄と言うか、バカと言うか。彼に悪意はなかったのだ。自分に知識がないのでもっとかみ砕いて教えてくれ、と言うつもりで言ったのだが、「おまえは教え方が下手だ」と彼女は受け取ってしまったわけで、そりゃあプライドを傷つけられただろう。
父上が音楽教師だったが、ピアノの練習がいやで5歳くらいでやめてしまったと言う。 中学は陸上、高校はソフトボールをやっていた。それがなぜ合唱を?と今になって聞いたら、なんと合唱団のある女性に一目ぼれしたから、だそうだが、この女性は結構きつい人だったので実らなかったらしい。
その彼が、なぜ今もやっているのか。「そりゃあハーモニーの決まった時のぞくぞくする感じはこたえられんでしょう」響き、交じり合える声は、やはり正しい音階を聞いて和声を出せることですよ、と言う。後輩ながらなかなかいいことを言う。ってか、やはり教師だ。説得力では私なんか彼にははるかに及ばない。
合唱団は高齢化の一方だが、そうなると「楽しく歌うこと」の意味が変わってくることが多い。楽な練習で、好きなように歌うことが目的になってきて「みんなで和声を作る」と言うことが押しやられてしまいがちだ。そこをわかってくれる人がどのくらい居るかが合唱団の価値なのだろう。意識を新たにした次第。
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