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などと言う記事を取り上げた週刊誌があるらしい。早朝は口内微生物が一番多い時なのでこれを取り込むのはよくない、と言う理屈だ。もちろん虫歯の菌もいるし、あまり関係のない菌もいる。「菌」をひと括りにして考えるのはすこぶる危険だ。何が有害でどうすれば防げるのかを論じなければならないと思うが、これではキャッチコピー商法だ。
またこういう怪しい情報を怪しいと思わない人たちがツイートしてるのを見ると、よほどネットと言うのが本当のことを書いていると信じてやまない美しい誤解をしているんだなと思う。
例えば虫歯はストレプトコッカス・ミュータンスと言う菌がショ糖を原料にしてグルカンを作り、このグルカンの中で乳酸を生成する菌が働き、その酸が歯を溶かす。だから、甘いものを食べたら歯の隙間に残らないようよく歯を磨き、グルカンも除いてしまうようにすればよいのだ。およそ菌が増えるにはいくつかの条件がある。温度、水分、始発の菌、そして栄養分。口の中だから温度と水分を除くのは無理だが、始発の菌を抑え、栄養分(要するに食べカスだ)をなくしておけば菌の増殖は最小限になる。始めを叩くのだ。水を飲む云々よりよほど理屈が通る。
最近は何でも抗菌とか清潔とか、菌が総て悪いようなCMがあるけれど、これらと仲良く暮らすのも生活の知恵。やれワクチンだ予防接種というのもひとつだが、これらは抗体を作り、免疫をつけるためにやることだ。私はBCGを接種したことがない。初めてツベルクリン反応を見た時、既に陽性であった。どこでどう結核菌と出会ったかは分からないが、あまり清潔な子供時代を過ごさなかったのだろう。それも善し悪し。子供は土を食べたり泥水を飲んだりもするが、免疫をつける方法としてはあながち全面否定できない部分がある。
先の「朝には最近の数がピークになる」と言うのも、それだけの資料・証拠を見るまで 信用しない方がいい。唾液1mlあたり何個、という経時的データがないと信用しちゃいけないのだ。そしてもしそれが10万個ぐらいなら無視していい。うがいで吐き出せてしまうし、飲んで消化器の方に行ったら胃でpH3.5という菌にとっては地獄の環境が待っているのだから。
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