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もう時間がない、とか決めたのは民主党政権だから、とか言ういい訳は通用しない。2500億円の建設費をどこから捻出するというのか。ギリシャの負債をはるかに超える借金王国の日本がすることではない。
そもそもスタッフに問題があるだろう。いかにもラガーマンの風体の森喜朗元首相が理事長なんて、ブレーキのない車みたいなもの。政治家というもの、もっとも非生産的で、カネの使い道を話しあうのが仕事なのである。事業家とか主婦の論理ではない。「なんぼかかるんや」の視点なしでやるからこうなる。「ほな、屋根やめたらなんぼや」 と誰も言わないのか。高度成長の甘い汁がよほど忘れられないと見える。これから総人口も東京の人口も減るというのに。
「国際的な信用に関わる」と言う言い分も、あの大阪万博のシンボルマークを蹴った石坂泰三氏を思い出すがいい。「日の丸があぐらをかいている」と取り消してしまった。これは個人の趣味の部分もあるだろうが、ドームのイメージだっていくらも変わるものじゃない。どうしてもこだわるなら、賛成した選考委員と責任者が2500億円を拠出すればいい。後の運営費用も含めて。「ないもんはないんや」と言ったことのないお金持ちなんだろう。
全天候型競技場は多分アストロドームが初めてと思うが、本来スポーツは青空の下で天気に左右されながらするものだ。東京は既存の施設が使えるというのがウリではなかったのか。
アスリートからも続々反対の声があがっている。考え直すべきだ。アスリートが本当に欲しいものは走る環境だと思う。東京オリンピックでタータントラックが標準になった。バレーもアンツーカーから床になった。世界と戦うには容れ物よりもトラックと時間と費用の後ろ盾が必要なのだ。それが環境だ。
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