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国立競技場の再建計画が「白紙」になった。ホンの一週間ほど前まで「計画通りにやる」と言っていたのだが見事な風読みというべきだろう。が、何年か前のプレゼンテーションで大見栄を切ったスタジアム建設をこんなに簡単に白紙撤回できるなら安保法制や沖縄の基地問題にはなぜ「紙」にもふれないのか。
紙よりも怖い神がどっかにいるんだろう。2500億円というのは確かに高額なんだけれども、軍事費はそんな甘いものじゃないはずだ。護衛艦1隻も出来るまい。法案を通すことにはカネがついて回る。この赤字国にそれが出来るのか? アメリカと一緒になってやりましょうということは金を出せ、と言うことなのだが(否定してもらいたいもんだけど)そこには全く触れず、精神論で強行採決してしまった。
自民党の強行採決は今に始まったことじゃないが、論理的に行き詰まると必ずやる。国立大学の授業料値上げもそうだった。「私立との格差が大きすぎる」ならば私立を支援するのがスジだと思うが、時は70年安保の時で学生が暴れているのにまゆをひそめる人も多かった。東大もそうだった。しかし論理的には教育は国の事業である。論理的には破綻していたが強行したのである。
更に「交戦権を認めない」憲法に抵触するどころか、反する結果になる。交戦権とは相手の戦死者に責任を持たない、殺した原因を作った側にも責任をとらせないということと理解しているが、憲法の解釈によると、国が戦え、守れ(殺せ)と命令して「責任は個人にあり」とするという誠に矛盾した結果を生む。
この短い文言は解釈のねじ曲げようがない。主語と目的語と述語しかないのだから。
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