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大村智氏のノーベル医学・生理学賞は「微生物の仕事に自分がもらっていいのか」と言う言葉で始まったが、これは微生物を扱ったものにとっては本当に実感できる言葉だ。分離されたのは放線菌ということだから有名なのはストレプトマイシン。
あるかないか分からないものを探し当てる、山師みたいな仕事だ。宝くじの方がまだ当たる確率は高いかも知れない。そしてそれが人の役に立つまで持って行くには膨大な期間と資金が必要だ。メルクと組んだのは大正解だと思う。大正解だと思う。土を集めるのにビニール袋とスプーンを常に持ち歩いていたら普通は変人だ。そのくらいやって初めてとっかかりがつかめる。
菌株の単離はそこからの仕事。目的に合う、合わないのスクリーニングだ。培養の途中で性質が変わってしまうこともあり、だいたいは挫折が多い。それを乗り越えられるかどうか。変人とよばれるくらいでなくてはダメだ。
同業の人の受賞は嬉しいものである。
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